契約書のないお墓づくり──お墓は、誰に任せるかが大切です
2026年6月28日(日)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
昨日、一本の電話をいただきました。
うちで建てたお墓ではなく、
他の石屋さんで建てたお墓の基礎について
不安がある、というようなご相談でした。
インターネットで施工店とは
別の石材店のホームページを見たところ、
「鉄筋は15㎝間隔で入れています」
と書かれていたそうです。
ところが、ご自分のお墓の基礎について
施工店に確認すると、30㎝間隔とのこと。
本当に大丈夫なのかと心配になってしまい、
弊社にお電話をくださったようでした。
その方からは、吉澤石材店では
どのくらいの間隔で鉄筋を入れているか、
とも聞かれました。
吉澤石材店では、基礎の内容に応じて
鉄筋の太さや配筋を考えています。
石の荷重が大きくかかる部分と、
そうでない部分では、配筋の考え方も変わります。
ですが、それをお話ししたからといって、
30㎝間隔の基礎はだめです、などとは
言い切れません。
鉄筋径が10㎜なのか13㎜なのか。
鉄筋の間隔が15㎝なのか30㎝なのか。
そこだけを取り出して、
基礎の良し悪しを判断することなど
到底できないからです。
地盤の状態や基礎の厚み、お墓の大きさなど、
条件が分からなければ判断できません。
しかも私は、
そのお墓を見ているわけでもありません。
そんな判断の材料が整っていない状態で、
「大丈夫です」「問題があります」
と言うことは、石屋として無責任な行動だと思います。
しかも、私が気になったのは、
基礎の数字よりも、契約のあり方でした。
見積書も簡単な内容で、契約書はない。
基礎工事時の写真はあるが、
石材据付け時の写真はない、とのことです。
契約書は、ただの紙きれではありません。
何を、いくらで、どう造るのか。
それを書面にして渡すかどうかに、
その石屋がお客様とどう向き合っているかが表れます。
契約書を交わすという当たり前のことに、
仕事の姿勢が出るのだと思います。

『石材店に行く前に読む本』の副題は、「お墓選びは石材店選び」です。
そうしたものが残っていなければ、
あとから不安になるのも無理はありません。
お墓の工事は、
完成してからでは確認できない部分があります。
だからこそ、
工事が終わってから第三者に聞いても、
判断できることには限界があります。
大切なのは、任せる前です。
どんな基礎を造るのか。
どんな考えで施工するのか。
疑問があれば、施工店に確認し、
その説明に納得できるかどうか。
そうしたことも含めて、
信頼できる石屋さんを選ぶことが、
何よりも大切なのだと思います。
価格だけで決めるのではなく、
「この石屋さんなら任せられる」
と思える相手かどうかです。
以前、日本石材産業協会では
『石材店に行く前に読む本』という冊子を
作りました。
今回の電話を受けて、その冊子の
『~お墓選びは石材店選び~』という
サブタイトルを思い出しました。
お墓は完成すれば、
見えなくなる部分がたくさんあります。
だからこそ、信頼のおける業者と
お墓づくりを考えていかれることを
強くお勧めします。
それが、あとになってからの
安心につながるはずだからです。
では。
【あわせてお読みください】
・こだわりの施工|神奈川の墓石は吉澤石材店
・川崎市営緑ヶ丘霊園4㎡墓所工事①|基礎工事と現場を見る力
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