内墓地から寺院境内へ。石塔を受け継ぐ移転と基礎工事
2026年6月11日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今回は、寺院墓地で着手したお墓の移転工事
についてです。
ご自宅そばにあるお墓、いわゆる内墓地から、
寺院境内の墓地へと移します。
お墓の移転というと、
今あるお墓をすべて処分して、
新しく作り直すものだと思われる方も
いるかもしれません。
もちろん、移転先の墓地の条件によっては、
石塔をそのまま持ち込めない場合もあります。
ですが、多くの場合は石塔に問題がなければ、
そのまま移設することができます。
長年手を合わせてきた石塔です。
ご先祖様の戒名や家名が刻まれた石塔を、
大切にし、これからも受け継いでいく。
これはとても意義深いことだと思います。
今回新しく作るのは移転先の外柵です。
移転先の墓域はこんな感じです。

更地になっている移転先の墓域です。
ここに新しい外柵を据え付け、
内墓地から石塔を移してきます。
お墓を移す場合には、
まず移転先の墓地をどうするかを
決めておく必要があります。
遠方からのお墓の引っ越しの場合には、
先に元のお墓を解体し、
石塔を一時的に預かることもあります。
解体した石屋が預かる場合もありますし、
移転先の石屋が預かる場合もあります。
ただ、できることなら、
先に移転先の墓地を整えておく方が
スムーズです。
石塔を移せる状態を整えてから、
元の墓地の解体に入る。
その方が、石塔の行き先がはっきりしますし、
工事全体の流れも組みやすくなります。
今回は近い場所での移転なので、
移転先の工事から石塔の移設、
移転前の墓所解体まで当店で進めます。
そのため、まずは受け入れる側の墓所を
つくることから始めました。
移転先の基礎工事
まずは、外柵を据えるための
基礎工事から始めます。
今回の墓地は
作業できる場所が限られていたため、
小型のユンボをレンタルして掘削していきます。
墓域内を掘り下げたのち、
地盤を締め固め、砕石を入れていきます。

写真は、砕石を入れながら
転圧を進めている途中です。
一層目を締め固めたあと、奥側に次の層の
砕石を入れ始めているところです。
砕石を入れて転圧していくと、
カチカチに締まり、
足を置いたときの感触も変わってきます。
これを何度か繰り返すと、
外柵を支える地盤の出来上がりです。
こうした下地づくりは、
完成したお墓の姿からは想像しにくい部分。
しかし、お墓を支える大切な工程です。
石塔の重さも考えた基礎づくり
移転先の下地を整えたあと、
型枠を組み、鉄筋を配置していきます。

今回移設する石塔は、黒御影石の
和型1尺石塔。やや大きめのものです。
その重さも考え、
基礎の配筋は少し多めに組みました。
お墓の基礎は、どの現場でも同じように行う
というわけではありません。
石塔の大きさ、墓域の広さや地盤の状態、
そして周囲との高さ関係などを見ながら、
その現場に合わせて進めていきます。
コンクリートは、空練りを現場で練って
打設しました。

写真は、コンクリート打設後の状態です。
中央には改良マス、左右にボイド管が入り、
基礎コンクリートの完成です。
これで、まずは墓地移転にかかる基礎工事が
終わりました。
このまま養生期間を取り、
その後に外柵の据え付けを行っていきます。
では。
※お墓工事で大切にしている下地づくりや内部の仕事について、こちらの記事でも書いています。
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