9寸角の和型石塔を建てる~防草コンクリートと芝台・墓誌台まで~
2026年7月22日(水)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
川崎市多摩区の寺院墓地で、
和型石塔の据え付け工事に入っています。
今回据え付けるのは、
9寸角の和型石塔と墓誌です。
石はインドのZMF。
黒でも白でもない、明るめのグレーの石です。
御当家が色目を見て選ばれました。
外柵と現場打ちのカロートは
既存のものを生かし、その上に石塔を
建てていきます。
このあたりでは、
以前は9寸角の和型がよく建ちました。
それが今は洋型の石塔も増えて、和型石塔も
8寸角におさまることが多くなっています。
お隣りは、御当家のご親戚の墓所です。
こちらも9寸角の和型。
石種は違いますが、同じ規格の和型が並んで
建つことになります。
まず、昨日の作業です。
墓所の中に敷かれていた化粧砂利と、
その下の土をすき取りました。

そして、墓誌が建つ位置には、
ダブルスコップで細長い穴を掘りました。
穴の底に捨てコンクリートを入れ、
そこへ細長い石を差し込み、叩き下げます。
この細長い石を、うちでは「ろうそく」と
呼んでいます。少し不思議な呼び名ですが、
なぜそう呼ぶのかは、私にもよく分かりません。
ろうそくは、地中に立て、その上に載る石を
下から支える役割を担います。
ろうそくの設置後は、ワイヤーメッシュを入れ、
草が生えにくいようにコンクリートを打ちます。
いわゆる防草コンクリートです。
今の時期、コンクリートを打つ前に、
水をたっぷり撒いて、下地を湿らせておきます。
乾いたままの地面に打つと、
コンクリートの水分が下に吸われてしまいます。
さらには直射日光にさらしたままでは、
より水分が失われます。
コンクリートは水和反応、
つまり水と反応して固まるものです。
なので、急激に乾燥しては強度不足を招きます。
これがドライアウトです。
それを避けるため、打設後は、
南京袋や毛布をかけて養生しました。
と、ここまでが昨日の作業でした。
そして今日は、
現場打ちのカロートの上に芝台を据え、
昨日入れたろうそくの上に墓誌台を据えました。
据え付けに使ったのはいつものように
樹脂モルタルです。

作業量だけを考えれば、昨日・今日の仕事は、
一日で進めることもできたと思います。
ただ、コンクリートを打った直後に、
その上で石を据え付ける作業は、
やはり、やりにくいもの。
一日置いてコンクリートが固まってからの方が、
上を歩くにも、道具を置くにも仕事がしやすい。
そのため、二日に分けての作業としました。

この芝台の上に、9寸角の石塔本体が載ります。
そのまま今日、石塔まで据えることも
できそうに見えますが、
石塔の高さや位置を合わせる際には、
叩きながら調整することになります。
芝台は据えたばかりです。
モルタルが硬化していないうちに、
大きな石を載せて叩くことは避けたいところ。
芝台が下がってしまうかもしれないし、
衝撃で、芝台と下のモルタルが縁切れに
なっても困ります。
そうしたことを考え、石塔本体の据え付けは
明日に回すことにしました。
据え付けた芝台を一日落ち着かせてから、
和型石塔を載せます。
出来上がりが楽しみです。
では。
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