既存の丘カロート外柵に縦洋型石塔を据え付けました ~狛江市の寺院墓地
2026年7月25日(土)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日は午前中、狛江市の寺院墓地で
石塔を一基据えてきました。
すでに丘カロート式の外柵があり、
その上に新しい石塔を据え付ける工事です。
今回お選びいただいたのは、縦洋型石塔です。
石種は、カンボジア産の白御影石、OW-3。
明るい色合いの石です。
今回の墓所は、もともと一軒分の区画を
二軒分に分けて作ったものです。
そのため、間口に対して奥行きがあり、
少し細長い形をしています。
寺院墓地ということもあり、
和型石塔が建つことを想定して
つくられた区画でした。
和型石塔は、台石を三段重ね、
その上に棹石を載せる形です。
(棹石:○○家之墓など、正面文字を刻む石)
高さはありますが、
横幅は比較的抑えられるため、細長い墓所にも
収まりやすいところがあります。
一方、洋型石塔は横幅が広く、
棹石を載せる台石も、それに合わせて
横広になります。
今回のような墓所に据えようとすると、
左右の余裕が少なくなり、
和型に比べて少し収まりが苦しくなります。
しかも、和型よりも背が低いため、
この区画に据えると高さが一段下がり、
結果、全体が少し小さく見えてしまいます。
そこで、縦洋型石塔なら、
この細長い墓所にも合わせやすく、
そこまで低く見えずに済む。
そう考えました。
ちょうど和型と、一般的な横型の洋型。
その中間にあたるような形です。
ただ、縦洋型といっても、
形が一つに決まっているわけではありません。
石塔の幅や高さ、頭の形、台石の有無や
花立、水鉢、香炉のつくりによって、
見え方はかなり変わります。
そこで、縦洋型石塔を三基並べた図面をつくり、
お施主様に見ていただきました。

図面の左右に描いた二基は、
家名を伏せていますが、
どちらもすでに建っているお墓です。
実際のお墓にもご案内して、
現物を見ていただきました。
図面は、幅や高さなどの
数字を追うことはできます。
でも、
実際に墓地の中に建ったときのボリュームや、
周りのお墓と並んだときの印象は、
実物を見た方がつかみやすいものです。
図面と実際のお墓を見比べながら、
どの形状がいいかを選んでいただきました。

今日は、その石塔の据え付けです。
外柵は以前から建っているため、
まず石塔を載せる部分を清掃して、
据え付ける位置を確認しました。

接着剤は、いつものように
使う場所に応じて種類を分けています。
石と石を接着する部分には数種類を使い、
目地には、また別の接着剤を使います。
そのうえで、台石を据えていきます。

左右の空きなどを確かめながら、
台石を据え、その上に棹石を載せました。
縦洋型にしたことで、
一般的な洋型よりも高さが出ました。

※正面文字と施主様名は加工して消してあります
もちろん、標準寸法の和型石塔と比べれば、
石塔の高さそのものは低めになります。
それでも、棹石には十分な奥行きがあり、
正面から見たときにも、
石塔としての存在感があります。

※正面文字は加工して消してあります
無事に石塔、花立、水鉢、香炉まで据わり、
お墓として一通り形になりました。
墓誌は、品物の発注が遅れたため、
後日の据え付け予定です。
ただ、お引き渡しと納骨は9月の予定なので、
十分に間に合います。
明るく、良いお墓になったと思います。
さて。
洋型石塔は、規格が決まった和型と比べ、
形や寸法を自由に変えられるところに
その良さがあります。
その反面、図面だけを見ても、
実際に建ったときの姿やボリューム感を
思い描きにくいことがあります。
すでに建っているお墓を見ていただくことで、
高さや幅、墓所の中での見え方を
つかんでもらう。
これはお墓の形を決めるうえで、
欠かせないことだと思います。
今回も、実物を見ていただいたことが、
形を決める大きな手がかりになりました。
では。
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