芝台と台石が据わり、移転準備が完了~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
2026年7月16日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
昨日に引き続いて、
移転先の寺院墓地での外柵工事の作業です。
今日は、芝台を据え、古石塔用の台石、墓誌台、
縁石、入口フロアの踏み石まで据え付けました。

最初に据えたのは、中央に置く芝台です。
今日据えた石の中では、
この芝台が一番大きな部材で、約360㎏ほど。
大きな石を後回しにすると、
先に据えた周囲の石が邪魔になり、
作業がしにくくなります。

芝台の接着には、三種類の接着剤を使用します。
エポキシ系の接着剤、変成シリコン系の接着剤、
ブチル系の接着剤です。
エポキシ系は、固まったあと、
芝台の重さを受ける役目を果たします。
また、変成シリコン系は、弾性を残して硬化し、
石同士をしっかり接着します。
さらにブチル系を併用することで、
大きな衝撃に対する粘りを持たせています。
これは完全硬化はせず、高い粘着力や耐衝撃力を
ずっと持ち続ける接着剤です。
万一、衝撃で石を浮かすような力が働いても、
元の位置に戻れば、
また接着の効果を期待できるのです。
このように、接着剤を使い分けるのは、
それぞれの強みを生かすと同時に、
弱い部分を補い合わせるためです。
さて、今日も朝から暑く、
接着剤の硬化がどんどん進みます。
接着剤を塗って、石を吊り、位置と高さを合わせ
据え付ける。もちろん、目地もスピード感が
要求されます。
夏の現場は、本当にあわただしくもありますね。
芝台が据わったあとは、
左右に古石塔用の台石を据えました。
移転元の墓地には、多くの古い石塔があります。
そのすべてを、こちらへ移して据え付けられる
広さはありません。
形がしっかり残っているものや、
観音様、お地蔵様が刻まれたものを中心に、
状態を確かめたうえで、選んでいきます。
広い内墓地から、
寺院墓地の限られた区画へ移す以上、
どうしても仕方のない部分ではあります。

古石塔用の台石と一緒に、
右側には墓誌台も据えました。墓誌本体も
移転元から引っ越してきます。
また、フロア上の踏み石は、お参りのときに
上がりやすい高さと位置に据えています。

最後に納骨室の周囲へ縁石を据えました。
外柵の中へ落ちた雨水は、
前回書いた羽目石下の切り欠きや、
手前の入口側へ流れていきます。
古石塔用の台石と羽目石の間にも
きちんと隙間を取り、
水が外柵内に溜まらないよう設計しています。
その水が納骨室へ流れ込むことを防ぐため、
納骨口の周囲には縁石を設けています。
完全防水ではないですが、
雨が降ったときの水の流れを考え、
納骨室に入りにくい形にしておくことも
大事なことだと思います。

これで、受け入れ側の寺院墓地での
外柵工事は完了です。
次は、施主様宅の裏山にある内墓地の
解体と搬出が待っています。
では。
【関連記事】
①内墓地から寺院境内へ。石塔を受け継ぐ移転と基礎工事
②外柵据え付け前の下ごしらえ~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
③外柵の下回りが据わりました~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
④補強金具の取り付けと敷石据え付け~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
⑤羽目石が据わり、外柵がほぼ完成しました~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
⑥芝台と台石が据わり、移転準備が完了~川崎市多摩区・お墓の移転工事~
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