墓マイラーと行く和田堀廟所巡礼会。お墓を通じて故人に会いに行く

2026年10月24日(土)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日は東京都杉並区にある、
築地本願寺和田堀廟所へ行ってきました。

明日25日に開催される
「第1回墓マイラー学会」の前日企画として、
「和田堀廟所巡礼会」が行われたのです。

「墓マイラー」という言葉をご存じでしょうか。

歴史上の人物などのお墓を
訪ねて歩く人たちのことです。

この言葉を生み出した
カジポン・マルコ・残月さんは、
墓マイラーを次のように定義しています。

「有名・無名の歴史上の人物の墓所を訪ね、
故人を顕彰し、感謝の言葉を伝える人」

そして、カジポンさんが掲げる
「墓マイラーの五箇条」の第一条には、
こんな言葉があります。

「お墓は“見に行く”ものではなく、
お参りするもの。」

私は、この言葉に大いに共感します。

今回訪れた和田堀廟所は、
1934年(昭和9年)に開所した
浄土真宗本願寺派の墓地です。

もともと築地本願寺にあった
墓所の移転先でもあり、
政治家や作家、実業家など、さまざまな分野で
活躍した人たちが眠っています。

普段、私は歴史上の人物のお墓を
一人で訪ねることが多いのですが、
今回は大勢での墓参りです。

一人であれば、自分が興味を持っている人物の
お墓を選んで訪ねます。

一方で、大勢での巡礼会となると、
また趣きが変わります。

それまで名前も知らなかった人物の
お墓を訪ねることもあれば、
名前くらいは知っていても、
説明を聞いて「そんな業績もあったのか」と
驚くこともあります。

それが、大勢でお墓を巡る楽しみでもあります。

今回訪ねた中には、元内閣総理大臣の佐藤栄作、
歌人の九条武子、作家の樋口一葉などの
お墓がありました。

また、カルピスの生みの親として知られる
三島海雲のお墓もあります。

三島海雲の墓所は、「四十九院」と呼ばれる
形式の見事なお墓。

これは弥勒菩薩が住む兜率天浄土の
四十九の宮殿を表現したとされるもので、
墓所の周囲に小さな石塔を配置しています。

こうしたものも、普段の仕事では
なかなか目にする機会がありません。

さて、墓マイラーというと、
有名人のお墓を訪ねて歩く人たち、
と思われるかもしれません。

しかし、カジポンさんが大切にしているのは、
墓石そのものを見物することではなく、
そのお墓に眠る人に会いに行くということ。

考えてみれば、
私たちが家族や親族のお墓に参るのも、
同じことではないでしょうか。

亡くなった親や祖父母に
近況を報告したり、何かを語りかけたりする。

姿を見ることも、
返事を聞くこともできません。

それでも、お墓があるからこそ、
その人に会いに行くことができる。

墓マイラーの場合は、その相手が
歴史上の人物であったり、自分の人生に
影響を与えてくれた人物であったりするわけです。

もちろん、家族や親族のお墓参りと、
歴史上の人物への墓参りでは、
故人との関係は違います。

それでも、亡くなった人を思い、
その人を訪ねて墓前に立つという点では、
共通するものがあるように思います。

カジポンさんは、お墓について
「人がこの世に生きた証」とも語っています。

お墓は単に遺骨を納めておく場所にとどまらない。

そこには確かに生きていた人がいて、
その人を思い、訪ねてくる人がいる。

私はこれまで、このブログを通じて、
お墓は亡くなった人に会いに行ける場所と、
何度もお伝えしてきました。

だからこそ、墓マイラーの人たちが
大切にしている考え方には、
共感するところが多いのです。

今日の和田堀廟所では、
さまざまな人生を歩んできた人たちのお墓を
訪ねました。

明日は品川で開催される
「第1回墓マイラー学会」に参加してみます。

学会といっても堅苦しいものではなく、
全国の墓マイラーが集まり、
それぞれの墓巡りの経験や思いを語り合う会です。

どんな話が聞けるのか、楽しみです。

では。


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