一墓一会。池上本門寺の墓前を巡って
2026年5月23日(土)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
「一墓一会」
一期一会になぞらえた、墓マイラーの
カジポン・マルコ・残月さんの言葉です。
一つのお墓との出会いは、
その時、その場、その心持ちでしか成り立たない
一度きりの出会いである、
そんな意味なのだと、私は受け止めています。
もちろん、同じお墓にまた行くことはできます。
でも、その日に一緒に歩いた人、
その時に聞いた話、その時の自分の感じ方、
光や風景まで含めると、
まったく同じ墓前との出会いは二度とない。
だから「一墓一会」。
私はそう理解します。
今日は午後から、カジポンさんたち
墓マイラーの皆さんと一緒に、
池上本門寺の墓前を巡ってきました。

池上本門寺は、日蓮宗の大本山。
日蓮聖人が入滅された地としても
よく知られるお寺です。
私はこの春、
桜の咲く身延山久遠寺を訪れました。
久遠寺は日蓮宗の総本山です。
身延にも日蓮聖人のお墓があり、
池上本門寺にも日蓮聖人のお墓がある。
そう考えると、
春の身延と、今日の池上が、
日蓮聖人という存在を通して
つながっているように感じました。
今日、印象に残ったひとつは
小説家の幸田露伴のお墓です。
幸田露伴といえば、『五重塔』。
墓前に立つと、
その背後に池上本門寺の五重塔が見えました。

むろん、小説に出てくる五重塔は、
谷中霊園のあたりにあった五重塔です。
それでも、
幸田露伴のお墓の後ろに五重塔が見える。
その光景は、偶然とはいえ、
何とも言えず心に残りました。
お墓という場所では、そうした偶然が
妙に深く感じられることがあります。
そこに眠る人の記憶と、
目の前の景色が重なる。
それもまた、
一つのお墓との出会いなのですね。
もう一つ印象に残ったのは、
日蓮聖人を荼毘に付した場所に建つ
供養塔です。
文政11年に造塔され、
文政13年に完成したとされる、朱塗りの塔。
石造ではありませんが、立派な宝塔です。

墓マイラーの皆さんは、お墓を通じて
そこに眠る人の人生や足跡を見ています。
私は石屋ですので、
そこに建つ塔の形、石の種類や仕上げにも
自然と目が向きます。
同じ墓前に立っていても、
きっと見るところは人それぞれです。

人物の生涯を見る人。
歴史を見る人。
信仰を見る人。
石や造形を見る人。
その違いがあるからこそ、
お墓を巡る時間は
面白いのだと思います。
「一墓一会」。
お墓は、訪ねる人の心や、
その日の景色によって、
見え方が少しずつ変わる場所だと思います。
今日の池上本門寺でも、
そうした時間を過ごしてきました。
では。
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