1㎡のお墓づくりで、私が気にしていること
2026年3月12日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日は、川崎市緑ヶ丘霊園1㎡のお墓づくりで、
私が気にしていることについて書いてみます。
1㎡のお墓というと、区画も小さいですし、
何となく「小さいのだから簡単そう」と
感じる方もいらっしゃると思います。
でも、私はむしろ逆です。
「小さい区画」だからこそ、
気をつけねばならないことがあると考えます。
1㎡の敷地には、石塔の重さも、納骨室の重さも、
基礎コンクリートの重さも、すべてが載ります。
つまり、面積が限られているぶん、
荷重は一か所に集中しやすくなるということです。
実際、石だけでも800㎏から850㎏ほどの
重さがかかり、さらに基礎コンクリートの重さが
約360㎏加わります。
つまり、1㎡という限られた面積の中に、
1tを超える荷重がかかることになります。
ですから、見た目は小さなお墓でも、
地盤や基礎のことを軽く考えるわけにはいきません。
うちでは、1㎡墓所の場合、
基本的に2.5mの小口径鋼管杭を打設しています。

ただ、ここは少し難しいところで、
何mの杭を打てば絶対に大丈夫か。
そこは正直なところ、言い切れません。
地盤というのは、見えない部分があるからです。
表面はきれいに整地されていて、造成時に
締め固めてあるように見えても、
その下まで同じようにしっかりしているとは
限りません。
たとえば、昔そこに木があったような場所や、
部分的に土の状態が違うところでは、
下の方がやわらかいこともあります。
だから私は、杭を打てばそれで全部安心、
とは言いません。
その代わり、少しでも不安を減らすには
どうしたらいいかを考えます。
もちろん、2.5m杭を入れたからといって、
下の岩盤まで届いているとは思っていません。
ただ、実際に打ち込んでいくと、
最後の方で入り方が急に鈍くなったり、
もうここが限界だと感じることもあります。
それが支持層かどうかまでは言い切れませんが、
私はやはり、打たないよりは打った方がいいと
考えています。
ですから、下がり方や手応えを見ながら、
慎重に杭打設を進めるようにしています。
基礎コンクリートも、
このあたりでは15cmくらいが一つの目安に
なりますが、ただ厚くすればいいというものでも
ありません。
必要以上に厚くすると、
今度は基礎そのものの重さが増えてしまいます。
それよりも、地盤を少し深めに掘って、
砕石の層をしっかり取ることの方が
大事な場合もあります。
そしてもう一つ、私が気にしているのは、
基礎コンクリート上に載る石の重さです。
1㎡のお墓では、限られた面積の中に、
石塔も納骨室も収まります。
ですから、石塔を必要以上に大きくしたり、
納骨室を重くしたりすれば、
そのぶん荷重も増えていきます。
私は、1㎡墓所では、
納骨室を二段にするような考え方は、
あまりお勧めしていません。
納骨室を二段にすると、
その分どうしても高さが出てしまい、
上に載る石塔の重心も高くなります。
さらに石の量も増えるため、
構造全体の自重も重くなります。
1㎡という限られた面積の中では、
その両方が『安定』という意味では
不利になりやすいと私は考えています。
もちろん、
どの形が必ず正解で、どの形が必ず失敗か、
そこまで単純に言えるものではないことも
承知しています。
それぞれお施主さんのお考えがあって、
お金をかけて建てるお墓です。
高さのあるものや大きめのつくりを、
悪く言いたいわけでもありません。
だからこそ、1㎡の墓所については、
私はやはり安定の方を大事にしたいと考えます。
ですから、上に重さをかけすぎる方向より、
無理のない形をお勧めしたいのです。
立派に見えることももちろん大切ですが、
それ以上に、
長く安心してお参りできることの方が
大事だと私は思っています。
小さい区画だから、何でも小さくすればいい
という話でもありません。
逆に、大きく立派にすればいいという話でも
ありません。
限られた面積の中で、どこに重さがかかるのか。
それをどう支えるのか。
将来まで安心してお参りできる形になっているか。
1㎡のお墓では、
そういうことを特に気にしながら考えています。
お墓づくりでは、
石の色や形に目が向きやすいものです。
それももちろん大切です。
でも、1㎡のように広さが限られた区画では、
見えない部分をどう考えるかで、
出来上がったお墓の安定感は変わります。
小さいから簡単なのではなく、
小さいからこそ、考えることがある。
私はそんなふうに思っています。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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