散骨でいい、と言われたときに考えたいこと

2026年4月3日(金)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

先日、会社の保険の手続きで担当者の方に
来てもらいました。そして手続きが終わって、
少し雑談になったんですね。

若い女性の担当者の方で、
「お墓を建てる人、減ってきてるみたいですね」
といわれました。

確かにそういう傾向ではあるよね、
と少し話を聞いてみると、その方のお母さんは
「私は散骨でいい」と言っているそうです。

私の受けた印象では、担当者ご本人も、
「まあそれでいいのかな」という雰囲気でした。
そして、
上のごきょうだいは賛成していないとも。

ああ、家族の中でも意見が分かれているのだな、
そう感じました。

そこで少しだけ、
こちらからも話をしてみました。

私は石屋ですから、
お墓を建てていただけるのはありがたいです。
でも、そういうポジショントークをしたいわけ
じゃないです。

また、海洋散骨がいいとか悪いとかいう
話でもありません。

ただ、
向いている人と向いていない人がいるよね、
ということを少しお話ししました。

たとえば、身寄りがなくて、
本人が海に散骨してほしいと願うなら、
それはそれで合っているかもしれない。

でも、子どもや孫がいるのに
散骨してしまうと、
残された側が手を合わせる場所を
失ってしまうことにもなる。

半分を海に、半分をお墓に収めるという
選び方をする方もいるそうです。

正解はケースによって違う。

ただ、残される側のことも含めて
考えた上で選んだほうがいいかもよ、
と伝えました。

それと、こんなことも聞いてみました。

もし海洋散骨を選んだとして、
「撒いたあと、
どこで手を合わせるんですか?」と。

散骨場所がわかっていたとしても、
そこに気軽に行けるわけではないですよね。

従来型のお墓じゃなくてもいいんです。

納骨堂でも、
樹木葬でもいい。

ただ、近くに
「ここだよ」と言える場所があること。
これは実は、とても幸せなことなんです。

たとえば担当者ご自身だって、ふとした時に
お母さんに手を合わせたいと思う日が
来るかもしれない。

お子さんがいれば、
「おばあちゃんのところに行こうね」と
連れていける。

そういう場所があるかないかで、
ずいぶん違うと思うんです。

お母さんが散骨でいいとおっしゃるのは、
きっと子どもに負担を
かけたくないという気持ちもあるのでしょう。

それはそれとして受け止めておいて、
残される側が
「じゃあ自分たちはどうしたいのか」を
考えた方がいいんじゃないかなと。

きょうだいの間でも意見が違うなら、
なおさらです。

親の言葉だけで決めてしまうと、あとから
「どこに行けばいいんだろう」
となることもありますから。

担当の方も、はじめは
自分のお母さんのこととはいえ、
まだそこまで深くは考えていなかったのだと
思います。

なんとなく、親の希望なら「散骨でいいかな」と
考えていたように感じました。

でも話しているうちに、
「それはそうですよね」と
言ってくださいました。

正直なところ、
本当にそう思ってくれたのか、目の前の石屋に
合わせてくれただけなのか、
それはわかりません。

でも、こういう話をしたということは、
きっと頭には残ると思うんです。

次にこの話題が家族の間で出たとき、
少なくとも立ち止まって考えるきっかけには
なるんじゃないかなと。

ただ、最終的にどうするかは、
それぞれの家族が決めることです。

きちんと考えた上で出した答えなら、
それはその人の選択として私は尊重したい。

まして、親戚や身内なら
踏み込んだことも言えるかもしれませんが、
石屋はそこまで立ち入れる立場ではありません。

考える機会を持ってもらうこと、
それが私にできることの限界でもあります。

流れに乗るのではなくて、
自分と家族にとって「何が合う」のか、
自分の頭で考えてほしいと思います。

合うか合わないかは、
それぞれ皆、違うわけですから。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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