地震のあと、お墓に近づいたり触ったりしないでください

2026年4月20日(月)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日の夕方、三陸沖で大きな地震がありました。
津波警報も出ています。

規模の大きな地震です。
余震もあると思われます。
現地で不安な夜を過ごされている方に、
心からお見舞いを申し上げます。

こういう日だからこそ、
石屋としてお伝えしておきたいことがあります。

お墓のことです。

見た目が無事でも、安心はできません

大きな地震があったとき、お墓は見た目以上に
不安定になっていることがあります。

ぱっと見て倒れていないから大丈夫、
とは限りません。

一番上の棹石が、下の台石と同じ方向に
そのまま回って、絶妙なバランスで
立っていることもあります。
見た目には持ちこたえているようでも、
少しの力で崩れることがあります。

石灯籠も同じです。
見た目は立っていても、中心からずれていたり、
グラグラになっていることがあります。

特に古いお墓だと、もう一段注意が必要です。

昔は石と石を接着する施工が
今ほど一般的ではなく、石が接着されず、
ただ載っているに等しい状態であることも
珍しくありません。

重さだけでとまっている石は、
少しバランスが崩れただけでも動きます。

地震のあとで怖いのは、余震です

本震でなんとか耐えた墓石が、
あとから来た余震で倒れたこともあるそうです。

本震と余震では揺れ方が違うこともありますし、
本震の段階で接着剤の内部に傷みが入り、
ぎりぎり持ちこたえていたものが、
次の揺れで耐えきれなくなることもあります。

ですから、
地震の直後に見た目だけで安心するのは危険です。

自分で直そうとしないでください

倒れかかっている石や、ずれている石を、
家族で持ち上げて元に戻したくなる気持ちは
よくわかります。

でも、やめてください。

墓石は、見た目よりずっと重いものです。
棹石だけでも、一人でどうにかできるような
重さではありません。

台石はさらに重いです。

ぎりぎりのバランスで立っているものを
素人が動かせば、かえって崩れかねません。

崩れた方向が悪ければ、大怪我につながります。
下敷きになれば、命にかかわります。

崩れてしまったお墓も危険です

そして、すでに崩れてしまっているお墓も
同じです。

倒れた石が重なっている場合、
それぞれの石が互いに寄りかかって、
危ういバランスで止まっていることがあります。

下の石を動かせば、
上の石が崩れてくるかもしれない。

上の石をどかそうとしても、
下の石ごと崩れることだってあります。

どこから手を出しても、安全ではありません。
指や足を挟んだら、大怪我になります。

※過去の被災地で見た墓所の様子をもとに、水彩画風に表現したイメージです。

気持ちが落ち着かず、
「とりあえず少しだけ整理を」
と思うかもしれません。

でも、できればそれもやめてください。

崩れたお墓の片付けは、もう石屋の仕事です。

まずはご自身の安全を優先してください

揺れが続いているあいだは、
無理に墓地へ行く必要はありません。

余震が落ち着いてから、
お墓を建てた石屋さん、
あるいはお近くの石屋にご連絡ください。

もし時間がかかったとしても、
それが一番確実で、一番安全です。

お墓が気になるお気持ちは、よくわかります。
ご先祖様のために何とかしたいと思うのは、
ごく自然なことです。

でも、何よりも大事なのは、
まず生きているあなた自身の安全です。

どうか、それを覚えておいてください。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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