接着剤不足?それでも減らせない、お墓づくりに必要な材料

2026年6月30日(火)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今年の春ごろから、石材施工に使う接着剤の
供給について、気になる話が出ていました。

ホルムズ海峡をめぐる情勢もあり、
石油化学製品に関わる材料が今後どうなるのか。

変成シリコン系やブチル系の接着剤、
エポキシ系接着剤なども無関係ではありません。

取引先だけでなく、業界の仲間同士でも
「接着剤が入りにくくなるかもしれない」という
情報を共有していました。

そのため、当店でも少し多めに在庫を確保して
いましたが、工事で使えば当然減っていきます。

また、価格は以前より上がっていますし、
今後の供給についても気になるところです。

ただ、だからといって、お墓づくりで使う材料を
減らすわけにはいきません。

石と石を接着するときは、接着剤が付く面積をできるだけ広く確保します。

この写真をご覧になると、
「こんなに接着剤を付けるの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしそれは、理由があってのことです。

石と石を接着するときは、接着剤が付く面積を
できるだけ広く確保したいと考えるからです。

また、目地も、できるだけ奥までしっかりと
充填するようにしています。

目地は見た目を整えるだけではありません。

私は、目地には接着剤を守る役目もあると
考えています。

雨水が入り込みにくい状態をつくり、接着剤を
少しでも長持ちさせる。それが目地のもうひとつの
仕事です。

もし目地が浅かったり、途中までしか充填されて
いなかったりすれば、水が入りやすくなります。

そうなれば、
接着剤も雨や湿気の影響を受けやすくなり、
長い年月の中では劣化の進み方にも
違いが出てくるかもしれない。

もちろん、どんな材料にも寿命はあります。
それでも、少しでも良い状態を長く保てるように
施工することはできます。

だから私は、目地ができるところは、
できるだけしっかり施工するよう心掛けています。

また、墓石用接着剤と一口にいっても、
いろいろな製品があります。

接着剤はカートリッジに入っているものが多く、
製品ごとにパッケージは違っても、
形はよく似ています。

けれど、どれを使っても
同じというわけではありません。

押し出したときの硬さや施工のしやすさ、
硬化したあとの硬さや粘りなどは、
製品によって違います。

それは、主剤となる樹脂や、可塑剤・充填材・
硬化に関わる成分など、配合の違いも
影響しているのだと思います。

そして、その違いは価格にも表れます。

同じ墓石用でも、
価格にはかなりの幅があります。

安いものには、安いなりの理由がある。
正直、そう感じることもあります。

だから吉澤石材店では、安い・高いという
単純な価格の理由だけで使う接着剤を
選ぶことはありません。

実際に使い比べながら、
自分なりに納得できるものを選んでいます。

どれだけ長持ちするのか。
施工する場所に合っているのか。

そんな観点でものを考えます。

このご時世です。
貴重な材料は無駄にはできません。

しかし、必要と考える量を減らしたり、
ケチったりすることもしません。

それは吉澤石材店の考え方に反するからです。

目に付きにくいところも、しっかりと手を掛ける。
これからも、その考えで
お墓づくりを続けていきます。

では。


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なぜ吉澤石材店は接着剤を価格だけで選ばないのか──詳しくはこちら

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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