川崎市の緑ヶ丘霊園1㎡墓所、2件の根石据え付け。モルタルをきちんと練って据え付ける理由
2026年10月6日(火)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
お彼岸前に基礎コンクリートを打った、
緑ヶ丘霊園の1㎡墓所。
天気に振り回されましたが、
やっと根石の据え付けに入ることができました。
前回、基礎を打ったあと、
予報になかった雨に見舞われて、
コンクリートの表面を叩かれてしまいました。
今日は据え付けに入る前に、
その表面の状態をもう一度確認。
少しもろく感じるところは、
サンダーで削ってから作業を始めました。

まず1軒目。
こちらは三方をすでにお墓に囲まれているため、
石を動かせる範囲がかなり限られます。
うちでは、後ろ側の根石に、
納骨室内の湿気を逃がすための換気口を
設けています。
後ろのお墓との間隔が狭いため、
根石を据えてからでは換気口金具の
取り付けができません。
こうした場所では、
先に金具を取り付けておきます。

その後、カニクレーンで石を吊り上げ、
周囲のお墓に気をつけながら
一本ずつ据え付けていきます。

続いて2軒目。
こちらは左側にだけお墓があるので、
1軒目に比べると据え付けはやりやすい。
根石の下端は、
あらかじめしっかり荒らしてあります。
そこへ、よく練ったモルタルを使い、
高さを合わせながら据え付けていきます。

そして今日は、どちらのお墓とも
根石4本を据え付けたところで終了です。
頑張れば、まだ工事を進められるのかも
しれません。
でも、頑張るべきところは
もっと別のところのはずです。
うちでは今日はここまで。
理由は、根石を据える時に使っている
モルタルにあります。
写真を見てもらうと分かると思いますが、
うちでは水をきちんと加えて、
よく練ったモルタルを使っています。
セメントは、水を加えて練ることで
「水和反応」を起こし、
その反応によって硬化するのです。
つまり、
セメントが硬くなるには、水が必要ということ。
水が足りなければ、セメントは硬化しません。
ボソボソのまま、ただ形だけが残ります。
それでは施工不良になります。
水分の少ないバサバサのモルタルなら、
据え付けた石が沈みにくく、
高さを合わせる作業はしやすいと思います。
でも、うちでは、根石の下端をきちんと荒らし、
水を加えてよく練ったモルタルを使います。
石とモルタル、モルタルと基礎が
きちんと馴染むように据え付けるためです。
砂が持っている水分だけを頼りにした
バサバサのモルタルは、うちでは使いません。
ただし、よく練ったモルタルを使えば、
据え付けた直後はまだやわらかい。
その状態で、すぐ上に石を重ねて
重量をかければ、
せっかく合わせた根石の高さが下がったり、
石が動いたりしかねません。
だから今日の作業は、ここまでなんです。
根石をきちんと据えたら、
モルタルが落ち着く時間を取る。
急いで先へ進めるより、その方が大事です。

こうした作業中の様子を目にすることなんて
きっと多くはないと思います。
でも、長くお墓を支えていくのは、
一見地味にも見える作業の積み重ね。
私はそう思っているんです。
一晩おき、明日は納骨室内の敷石の据え付けと、
天板の据え付けに入ります。
しっかりと進めていきます。
では。
【関連記事】
※川崎市の緑ヶ丘霊園で、1㎡墓所2件の新規建墓工事を進めています。工事の様子を順を追ってご紹介しています。
・基礎工事に入りました
・単管杭貫入からコンクリート打設まで
・根石の据え付け。よく練ったモルタルを使う理由
・敷石と天板を据え付けました
・2基の石塔を据え付けて工事終了です
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