三人を思い、初めて提灯を奉納しました──靖國神社みたままつり
2026年7月13日(月)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今夜は、九段の靖國神社に足を運び、
お参りをしてきました。
有名なみたままつりが16日まで開かれています。

このおまつりには、
以前にも足を運んだことがあります。
ただ、今年は初めて提灯を奉納しました。
私の祖父のきょうだいのうち、男は四人。
そのうち一人は養子に出ていて、
残る三人──祖父と、その弟二人が、
石工として吉澤石材店で働いていましたが、
みな戦争で亡くなっています。
先に、弟の耕二と安が支那事変で戦死しました。
そのあと、祖父の藤三も出征し、
昭和二十年四月十日、
フィリピンのミンダナオ島で亡くなっています。
三十六歳でした。
弟を二人も亡くし、残された兄までが戦地へ。
そういう時代だったのだと思います。
三人が亡くなったのは、
私が生まれるより、ずっと前のことです。
もちろん、
私には三人の直接の記憶はありません。
祖父について知っていることも限られています。
祖母と結婚した頃の写真や、遺影など
ほんの僅かばかりです。
耕二と安についても、
知っていることは多くありません。
祖父の藤三は、
父や、孫の私へと命をつないでくれました。
けれど、結婚せずに亡くなった耕二と安には、
子孫がいません。
だからこそ、
少なくとも私が生きている間ぐらいは、
名前を覚えていてあげたい。
年を重ねるにつれ、
そんな気持ちが少しずつ強くなってきました。
今回、初めて提灯を奉納したのも、三人のために
何か形にしておきたいと思ったからです。
神社の境内には、
数え切れないほどの提灯が並んでいました。

その中をずいぶん探し、第二鳥居の脇で、
ようやく「川崎市多摩区 吉澤光宏」と書かれた
提灯を見つけました。

提灯に書かれているのは、
奉納者である私の名前です。
けれど、その提灯は、祖父の藤三と、耕二、安。
三人を思って奉納したもの。
その三人のための提灯が、
大勢の人が行き交う靖國神社の境内で、
確かに灯っていました。
それを見ることができて、
今日は嬉しかったです。
では。
【あわせてお読みください】
・会ったことはなくとも忘れない 私にとっての靖國神社参拝
・記憶を刻み想いをつなぐ石 —吉澤石材店の記憶—
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