連結外柵の片側解体が終了。残すお墓への石材移設も進んでいます
2026年10月15日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
先日、ブログでご紹介した
寺院墓地での連結外柵の解体工事です。
その後も作業を進め、石材と基礎コンクリート
まで外し、左側のお墓の解体が終わりました。
今回は、取り外した石材の一部を右側のお墓に
移設して再利用するため、
解体と並行して階段の据付や石の加工も
行っていきます。
着手する前から手間のかかる仕事になるだろうと
思っていましたが、やはりなかなか思うようには
進んでいきません。
前回の記事では、
芦野石とモルタルが強く付着していて、
石を外すのに苦労しているとお伝えしました。
それに加えて、今回厄介だったのが、
周囲をコンクリートで固められていることです。
外柵よりも後の時期に墓地通路が施工されたため、
根石の周りがコンクリートで取り囲まれ、
石を動かす逃げ場がありません。
しかも、石は互い違いに組んであります。
一つの石をきれいに取り外そうとすると、
隣の石も、そのまた隣の石も
外さなければならなくなります。
そんなことをしていたら、
残す右側のお墓の石まで、必要以上に
解体することになってしまいます。
そこで、処分できる石の一部を
壊して空間を作り、そこから順番に
解体していきました。

残す石についても、
現場でサンダーを使って切削するなど、
状況に合わせて加工をしています。
集塵機を持ち込んで作業していますが、
こうした加工にはかなりの粉塵が発生します。
また、石を無理に動かそうとすると、
思わぬところに力がかかり、
大きく欠けてしまうこともあります。
一筋縄ではいきません。
今回のような工事では、
ある程度の欠けが生じることも考えながら、
補修や加工をして納めていく必要があります。
すべて新しい石に交換するのであれば、
こうした苦労は減るでしょう。
しかし、それでは新しい材料を購入する費用が
大きくかかってしまいます。
既存の石をできるだけ再利用しながら、
現場で何とか納めていく。
これがなかなか難しいところです。
さて、今回の工事では、
もともと二軒のお墓の中央にあった階段を、
残す右側のお墓に移設します。
階段の位置が決まらないと、
その両脇に納める石の寸法も決められません。
そのため、解体作業と並行して
階段の移設・据付を行い、周囲の石も
寸法を合わせながら加工していきます。
そして、もう一つ残っている課題が、
二軒のお墓がつながっていた部分をどうするか。
これについては、
もともと仕切りの石がなかった場所なので、
解体した左側のお墓から取り外した根石を
移設して使用します。
ただ、右側のお墓には既存の基礎がありますが、
二軒のお墓がつながっていた部分には、
新たに据え付ける根石を支える基礎がありません。
そのまま石を据え付けてしまえば、
後から沈下するおそれがあります。
そこで今日は、根石を据え付ける場所に
型枠を組み、基礎コンクリートを打設しました。

明日は、この基礎の上に
根石を据え付ける予定です。
移設する根石のうち、寸法が合わない部分は、
持ち帰って、うちの切削機で挽いて
寸法を合わせます。
書いていると、なんだかおっつけ仕事のようにも
聞こえてしまいそうですね。
でも、既存の石を再利用する工事では、
現場で寸法を合わせ、加工しながら
納めていくことになるものです。
残すお墓の外柵を納めるまで、
もう少し作業が続きます。
では。
【関連記事】
・壊すだけでは済まない、連結外柵のお墓の解体工事
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