お墓の名刺受けを取り付けました。お客様のお気持ちを形にする小さな部材

2026年5月10日(日)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

昨日は朝のうちに、
寺院墓地で名刺受けを取り付けてきました。

名刺受けというのは、お墓参りに来られた方が、
名刺などを入れていくためのものです。

昔は時々、見かけることもありましたが、
最近は新しく作る機会が少なくなった部材でもあります。

理由は、名刺が紙であるため、
湿気や水濡れに弱いからです。

名刺受け自体も完全防水などではないため、
大雨のときには、中に水が吹き込むこともあります。

実際に、濡れた名刺がそのまま乾いて、
反ってしまっているものを
見かけたこともあります。

また、裏側の取り出し口の部材は
プラスチック製です。
年数が経てば傷んできます。

あまり開閉されないまま時間が経つと、
中に虫が入り込んでいることもあります。

ですから、お客様に積極的に
お勧めする部材というよりは、
必要に応じて考えるものだと思っています。

今回のお客様からは、
ご家族がお亡くなりになった後、
ご友人の方々から「お参りに行きたい」という
お声が多くあったと伺いました。

そのように来てくださった方が、
もし名刺などを残していかれることがあれば。

そんなお気持ちから、
名刺受けを作らせていただくことになりました。

もちろん、名刺受けには
先ほど書いたような弱点もあります。

そのことは、
お客様にもしっかりお話ししました。

ただ、何年か使ってみて、傷みが出たり、
必要がなくなったりすれば、
その時に外すこともできます。

そのうえで、お客様は
「それでも今は付けておきたい」
というお気持ちが決め手になりました。

石屋としての経験から考えると、
これはあまり積極的に勧める部材では
ありません。

けれど、実際に作って設置してみると、
お客様がこれを望まれたお気持ちも、
よく分かる気がしました。

石屋の価値観だけで、必要か不要かを
決めるものではありませんね。

今回は、既にある外柵に合わせる形で、
名刺受けの石を新しく作りました。

使用した石は、カンボジア産の白みかげ石
OW-1です。

外柵と同じ石ではありませんが、
OW-1は白みのある控えめな石で、
お墓の中に置いても主張しすぎません。

小さな部材でも、周囲との納まりは大切です。

そして今回の名刺受けは、
お客様のお気持ちが形になったものとして
しっかりとした意味があるのだと感じました。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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