お墓の地震対策、被害はなるべく小さく済むように。川崎登戸の町石屋の考え方。


日中、鳥取で震度6弱という大きな地震がありました。

そしてその余震でしょうか、いまこの文を書いている間にも地震速報が頻繁に入ってきます。

被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げたいですし、その被害自体がなるべく小さなもので済んでくれることを祈りたいです。

さて、大きな地震が発生すると、お墓の倒壊した映像・写真が報道で流れるのを目にすると思います。

石が積み重なっているお墓は、大きな揺れに遭えば被害が出やすいものです。

特に施工年の古いもの、構造的に安定度の低いものに関してはその可能性は高くなると思います。

一方最近の施工では接着剤の使用や、合口(接合部分)の加工・補強などを行うので、新しいお墓では地震で簡単に壊れる可能性は低くなっていると思います。

施工内容にもよるので一概には言い切れませんが。

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免震材の取り付け状況

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補強金具の取り付け状況

ただし―。

それはあくまでも、ある程度の規模・大きさまでの地震の場合。

規格外の激震に見舞われれば、どれほど入念に作られたお墓であってもそれなりの被害を負うことは免れないでしょう。

例えば地盤が崩れたり液状化を起こせば、間違いなくお墓は被害を受けます。また隣のお墓が倒れてくることだってあり得ます。

色々な地震対策にしても決して万能というわけではありません。よって大地震のパワーを完全に受け止めきることはたぶん難しいと考えます。

ならどんな工事方法でも同じことじゃないか。そう言われてしまうかもしれません。

果たしてそうでしょうか。

 

私はこう考えます。

お墓の補強や免震工法は地震のときの不倒を約束するものではなく、その時に少しでも被害を抑えるため。

要は同じ条件ならばなるべく丈夫なように。なるべく長持ちするように。そしてもちろん、通常の地震では被害の起きないように。

そんな思いでお墓の工事を行っています。

結果、大きな地震だったけど紙一重でお墓の倒壊は免れた。そんなことになってくれたら施工者としてとてもうれしく思います。

また、よろしくお願いします。

※実際に同じ墓地内でも地震の被害の出方は変わってきます。ベストの工事をしたものが倒壊し、普通に工事したものが残るという可能性がないわけではありません。


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