多摩区登戸の墓地外柵リフォーム。基礎工事まで終了しました。
川崎市多摩区の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
今回のお墓リフォームの工事ですが、朝一で基礎コンクリートの打設をしてまいりました。
この地域では5寸(約15cm)が標準的な基礎コンクリートの厚みです。弊社もこの厚みを基本に、大体6寸(約18cm)程度の厚さにしていることが多いです。
基礎コンクリートはその上に乗る石の重量や、広さ、そして地盤の状況によっても調整が必要かもしれませんが、ただ単に厚みを増せばいいのかというと、決してそういうことではないと私は思います。
今までの経験からこの地域の、ここのお墓で、この地域の標準的なお墓を建てる場合、この基礎コンクリート厚が適切であると考えています。
水抜き穴を設け、改良ますを設置してコンクリート打ちがすべて終了しました。
これでGW期間を養生にあてれば、据付には問題ない程度に固まってくれるはずです。
完成を待って下さっているお施主様のためにも、5月の前半ですべての作業が終わるよう、作業していきます。
さて、ここで上で述べた基礎コンクリートの厚みの話を、もう少し書いてみますね。厚ければ厚いほどいいということはない、という部分についてです。
例えば基礎コンクリートを厚くしたとします。厚みが増すということは、当然その重量も増すということですね。
ちなみに、コンクリートの比重は2.3と言われています。これはつまり、1立方メートルあたりのコンクリートの重みが約2.3トンほどあるということです。
このお墓のように1.8m四方の敷地の場合、コンクリ厚みが15cmだと、その重量は1.12トンになります。これが18cmだと1.34トン、20cmで1.49トンと重量が確実に増してきます。
ですからお墓の地盤が(少し)不安定な場合、基礎工事をしっかりやろうと、分厚い基礎コンクリートにしてしまうと、かえってお墓の不同沈下を招いてしまう可能性も出てくるんですね。
そういった意味で、必要以上に厚い基礎コンクリートは考え物ではないかと、私は思っています。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」―含蓄のある言葉です。こうならないよう、適切な工事を心がけていきたいです。
・今回は、鉄筋のことはあえて触れずに書いております。それはまた別の機会にいたします。
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