丈夫なお墓を作るのに、王道はないのかもしれない
2026年8月29日(土)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
このところ、
国内外で大きな自然災害が続いています。
ネパールと中国の国境付近では、
氷河の崩落が原因とみられる鉄砲水によって、
大きな被害が出ました。
日本でも、熊本で大きな地震があり、
各地で大雨による河川の氾濫や、
土砂崩れが起きています。

これほど大きな自然の力を前にすると、
どれだけ丈夫につくったお墓でも、
耐えられる限界を超えてしまうことがあります。
一方で、少しでも丈夫で倒れにくく、
壊れにくいお墓にするために、
墓地工事のやり方は、少しずつ変えてきました。
以前、地震によるお墓の倒壊現場を見に
福島県に行ったことがあります。
能登へボランティアに行ったときにも、
地震で被害を受けたお墓をたくさん見ました。
倒れたり壊れたりしたお墓では、
普段は隠れている部分が、
あらわになっていることがあります。
こういう構造はどうなんだろう。
接着剤の入れ方はこれでいいのか。
実際に壊れた状態を見ることで、
分かることや考えさせられることがあります。
また、それとは別に
普段の修理や解体の仕事でも、
以前施工された部分を目にする機会があります。
もちろん、中には自分たちが以前やった仕事を
見ることもあります。
年月が経った施工が、
その後どうなっているのか。
それは現場で建墓工事をする者にとり、
とても気になるところです。

そこで得られる知見をもとに、
前はこうやっていたけれど、
以後はここを変えてみようとか、
もう少し丈夫にするには
どうしたらいいだろう、とか。
その時々で、できるだけ良いと思う材料や方法を
選んできましたが、新しい材料も出てきますし、
実際の仕事から分かることもあります。
アンカーも、補強金具も、接着剤も、
少しずつ見直してきました。
モルタルについても、
増強剤を入れたり、樹脂モルタルを使ったりと、
やり方を変えてきました。
そんなことを繰り返しながら、
今の工事方法にたどり着いています。
もちろん、それで終わりではありません。
一度決めたやり方をそのまま続けるより、
見て、確かめて、次の仕事に生かしていく。
各地の石屋仲間とも情報交換をしながら、
より良いやり方を考えていく。
自然の力には、
どうしたってかなわないことがあります。
それでも、
前にやった仕事や実際の被害を見ながら、
次は少しでも良くしていく。
その繰り返しなのではないでしょうか。
考えてみれば、
丈夫なお墓を作る仕事に、
王道はないのかもしれません。
そうやって地道に積み重ねていくしかない。
その積み重ねを、これからも続けていきます。
では。
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