傾かないように。東京・稲城市でお墓の基礎工事と地盤補強。

2018年11月1日(木)


ご無沙汰してしまいました。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日は東京・稲城市の共同墓地で新しいお墓の基礎工事に取り掛かっています。前回までに地盤の根切り(掘削)と砕石を敷きこんでの転圧作業を済ませておきました。

普通のお墓なら、この後鉄筋を配してコンクリート打設で基礎工事は終わりになります。

ただ、今回は造成時に土を盛って地均しした場所。通常の基礎工事だと、間違いなく元の地盤の低いほうに向かって不同沈下を起こします。

つまり、手抜きをしなくてもお墓が傾いてしまうということなんです。

こうした墓地では、そうならないように何らかの対策を行う必要がありますね。

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地盤補強についてはコンクリートパイルを打ち込んだり、ダボスコという道具で穴を掘ってそこにコンクリートを流して支柱を作ったり、あるいは地盤改良材を用いたりといろいろな方法があります。

また、他にも土のう工法とかコマ型コンクリートを並べる工法などもありますね。

今回はJIS規格の単管パイプ4mを打設して地盤補強を行うことにしました。とりあえずはトラッククレーンを横づけさせて、油圧を使って叩き込みます。

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今までの経験から、5mくらいまでなら脚立に乗って打設が可能です。

ただ、普段高いところに上りません。眺めはいいものの、下を見ると結構怖かったり。

始めのうちはおっかなびっくり、へっぴり腰。だいたい慣れるころには作業終了になるんですよね(笑)

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単管パイプの場合、一本で背負える重量がだいたい何キログラムということが決まっています。

上に乗る基礎コンクリート・外柵・石塔・墓誌・盛り土などの重量を計算し、それに耐えうる数の鋼管をはじき出し、それより多めに叩き込みます。余裕をみるということも大事ですから。

今回も少し多めに鋼管を打ち込んできました。これで簡単に傾いたりすることは、まずないと思います。

地盤補強の作業って、一般の方の目には何だか余計な作業のように映るかもしれません。出来上がっていきなりお墓が傾くわけでもないですから。また作業する側からしても、手間はかかるし提示する見積金額も多くるので、ちょっと気がすすみません。

ですが浮動沈下はじわじわ来ます。

作ったお墓が傾いてしまうのは、施主様はもちろん石屋だって困るんです。

だからやっぱり地盤補強は必須の作業だと私は思うんです。もちろん不同沈下が予測される場合は、ですよ。

鉄筋も組んだので、明日は朝一番からコンクリート打ちになります。頑張ります。

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※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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