夏のお墓参りの注意点──石の熱、掃除、草木の手入れについて

2026年5月22日(金)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

この二日間は雨が続き、現場仕事もお預け。
こんな日には、少し先の季節のことを
考えたりします。

そこで今日は、
夏のお墓参りについて書いておこうと思います。

先日は30度を超える日がありました。
梅雨入り前なのに、もうこの暑さです。

これから夏本番に向かい、お盆の頃には
墓地もかなり厳しい環境になります。

石は焼ける

墓地というのは、
都市部であれば特に、緑が少なく、
風も通りにくい場所が多い。

そこにお墓がびっしり並んで建っています。

石は熱を持ちます。
よく「石が焼ける」とも言うのですが、
直射日光を受けた石の表面温度は
相当なものです。

手では触り続けられないくらいです。
また、日差しの照り返しも強い。

気がつかないうちに体に熱がたまります。
墓地は意外と熱中症が起きやすい環境です。

お参りの時間帯はできれば午前中の早い時間、
難しければ夕方以降にずらしてほしいのですが、
夕方もまだ暑い時期が続きます。

とにかく、
一番気温が上がる時間帯だけは避ける。
帽子と、余裕を持った水分補給は必須です。

そして、夏場のお墓への滞在時間は
なるべく短めにしてください。

これはお参りする人自身を守るためです。

石が動いているかもしれない

また、お墓は毎日誰かが見ているわけでは
ありません。

前回来たのが半年前、一年前という方も
多いと思います。

その間に、接合部が傷み、
石がわずかに動いていることがあります。

墓誌や塔婆立、羽目石など、お墓には
多くの部材があります。

それらが経年劣化で、見た目にはわからなくても
不安定になっている場合があります。

体重をかけたり、
手をついたりした拍子に動く。
もし倒れれば、大きな事故につながります。

掃除や花の交換をするとき、
なるべく、石に寄りかかったり、
上に乗ったりしないようにしてください。

汚れは水で柔らかくしてから

もちろん、
掃除をするなということではありません。

ただ、お墓は外に建っているという環境上、
砂埃なども上に載っています。

そこは車のお手入れなどと同じです。
乾いたまま力を入れてこすると、
特に色の濃い石は傷がつきやすい。

まず明らかに埃などがたまっていれば、
軽く払う。

次に水をたっぷりかけて、
汚れを浮かせてから、柔らかいもので拭く。
柔らかめのスポンジなども使いやすいです。

それだけでずいぶん違います。

夏の時期はあっという間に乾きますが、
濡れタオルで拭いた後、
乾拭きまでできればなお良いですね。

いずれにしても、
夏場は滞在時間を短くしたいので、
掃除は手早く、無理のない範囲でいきましょう。

木は小さいうちに

緑の多い墓地では、
草だけでなく木が生えてくることがあります。

鳥の糞から発芽することも珍しくありません。

特に、墓誌の裏側や、羽目石との間、
塔婆立まわりのような狭いところに入り込むと、
小さいうちは気づきにくいものです。

前回来たときには小さかったのに、
夏を越えると驚くほど育っている。

そうなると根が張って、
素手では抜けなくなります。

写真のように、
石と石の狭い隙間から伸びてしまうと、
もう、根元から抜くことは難しくなります。

草はともかく、
木は早いうちに対処する必要があります。

根が石の間に入り込んで、
押し広げ、石を動かしてしまいます。

もし、木が抜けなくなったら、
植木ばさみを持参して
根元のできるだけ近いところで切る。

一度で枯れなくても、お参りのたびに繰り返す。
それで少しずつ弱らせていくしかありません。

お墓参りの時には、はさみを一本、
バッグに入れておくと安心だと思います。


夏は、お墓参りをする人にとって、
負担がかかる季節です。

そして、草木が伸びやすく、
石の状態にも気を配りたい季節でもあります。

無理をしないことと、気にかけ続けること。

手に負えないと感じたら、
石屋に相談してください。

では。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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