ご縁のあるお客様からのご依頼。春日灯籠の引き取りと小割り処分
2026年6月9日(火)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
以前からお付き合いのあるお客様宅から、
春日灯籠を引き取ってきました。
お墓を建てさせていただき、
お庭の記念碑でもお世話になったお客様です。
ご自宅に手を入れるにあたり、庭先の灯籠を
どうしたらいいか、
というご相談をいただきました。

撤去した春日灯籠は、
人の背丈よりもだいぶ大きな立派なもの。
春日灯籠は、奈良の春日大社に由来があり、
神社や寺院に多く奉納されてきた形式の灯籠です。
また、庭に据えられたものも多く、
かつては広い邸宅の庭に立つ光景が
よく見られたものです。
今回の灯籠も、長くその庭の一角に
立っていたのだろうと思います。
作り込みもしっかりとして、いい品物でした。
おそらく日本の職人さんの手による品でしょう。
できることなら、どこかで立て直せる方に
お譲りできればとも思いました。
ただ、これだけ大きな灯籠を
安全に据えられる庭を持つお宅は、
今の住宅事情ではなかなかありません。
重心も高いため、きちんと据付けできなければ
かえって危ないものになってしまいます。
残念でしたが、結局は、
小割りして処分することにしました。
お墓でも灯籠でも、石造物の撤去は、
現地で外してトラックに積み込んで終わり、
ということにはなりません。
持ち帰ってから、
処分場へ持ち込める大きさに割る
小割り作業があります。
今回も笠石などの大きな部材に
ドリルで穴を開け、
セリ矢を使って割っていきました。

セリ矢というのは、簡単に言うと
石に開けた穴に差し込む楔状の道具です。
複数本を並べて差し込み、
均等に加圧することで、硬い石を割る。
ハンマーで叩き割るのとは違い、
割れる方向をある程度コントロールできます。
ただ叩き壊すのではなく、
石を読みながら進める作業というところです。

こうして小割りにした石材を、
産業廃棄物として処分場へ持ち込みます。
持ち込まれた御影石は、さらに小割にされて
再生砕石となっていきます。
石を建てる仕事も、
役目を終えた石を片付ける仕事も、
どちらも思っている以上に
手間のかかる作業だと感じます。
吉澤石材店は、庭石や灯籠の処分を
専門にしているわけではありません。
時折、お尋ねをいただくこともありますが、
石は大きさも重さも様々です。
機材が入らない場所や、車を寄せられない場所、
搬出距離が長く人力で運ぶしかないような
場合には、対応が難しいこともあります。
大きさ、重さ、設置場所、搬出の条件、
そして処分までの段取りによって、
対応できるかどうかは変わります。
また、今入っている仕事の状況等によっても
変わります。
今回は、これまでのご縁があり、
条件も確認した上で対応させていただきました。
石の処分には、
それなりの手間と費用がかかります。
「ついでに持っていってほしい」
という感覚でお声がけいただいても、
なかなかお応えできないのが実情です。
その点は、ご理解いただけますと
ありがたいです。
では。
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