石の表情っていろいろ。それは天然の素材ですから。福島県産の芝山石で見比べてみよう。


こんばんは。川崎市多摩区の吉澤石材店です。

先ほどお盆の送り火を焚いて、ご先祖様を送ってきました。一年は本当に早いものですね。ここ数日は日が暮れると少し過ごしやすいので助かります。

どうやら台風も接近しつつあるようなので関東では警戒が必要かもしれませんね。

さて、石のサンプルが手元にあったのでスキャンしてみました。4枚のサンプル材です。

先ず1枚目。ご覧のとおり白御影石です。

芝山石中目

2枚目。最初のものより、少し石目が細かい。

芝山石小目

3枚目。もっと目が細かいです。

芝山石細目

そして最後に4枚目。更に石目が詰んでいます

芝山石極み

これらの石、ご覧になっていかがですか?産地の異なる石だと感じるでしょうか。

実はこれ、みな同じ採石場(丁場)から産出した石です。つまり石種としては同じ石。ただしサンプル材を入手した時期が異なります。一つ丁場と言っても、採掘している場所・層が違っているだけで差が出てくるのがわかると思います。

この石ばかりでなく、どの石種でもある程度の幅でバラつきがあったりするのが自然です。

もちろん石によっては黒手と白手、あるいは緑手と黒手などと言ったように分けて管理していたりします。濃い手と薄手と分けている場合もあります。また、もっと多くに分けて管理している石もあるようです。

その中で石塔一基を、だいたい同じ色調で揃えて作製しています。なのでそう滅茶苦茶な違いで入荷してくるわけではありませんし、特に違和感を覚えるようなことはないはずです。

それでも時期によっては、石の目や色調にある程度の差異が出てくるのは避けられません。それは石が工業製品ではなく天然の産物であるからです。

従って、数年前に建立された石塔と同じものをと希望されても、石によってはどうしてもそれが難しくなる場合もあったりします。

責任ある仕事をしている石材店では、今の石の状況は産地や仕入先を通じてある程度、確認しているはずです。石を選ぶ時に心配なことや気になることがあれば、ぜひ尋ねてみてください。

ただし石の色調・目あいにある程度こだわる方は、今のサンプルを取り寄せ確認してみることをお勧めしたいと思います。

また、よろしくお願いします。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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