川崎市多摩区の墓地で戒名追加彫刻の準備。依頼の際に知らせほしい内容とは。


こんにちは、川崎市の吉澤石材店です。

日曜ですが、お戒名追加彫刻の依頼をいただいたお墓数件で「石ずり」をしてきました。先週雨の影響もあって、やり残してあった作業です。

石ずりは字すりとも言いますが、今刻まれているお戒名の文字に紙を当てて擦ってくること。つまり拓本をとるということです。

2016072411470000

戒名文字の大きさは大体は決まっています。でもそこは人間が書くことなので、文字の配置なども含めみな微妙な差異があります。そのため戒名彫刻の場合、この石ずり作業が不可欠になるわけです。

そうそう難しい作業ではありませんが、紙をしっかりあてる必要があります。雨ではちょっと無理、強風の時などもできれば控えたいですね。また湿気が多いなど、条件が悪い時だと紙が伸びてしまったりすることもあります。擦った文字に合わせて文字を書くため、丁寧に作業するのが大事なんです。

あとは今回書く文字を墓誌のどの位置に刻むのか。単純に死亡純に刻む場合もあれば、夫婦ごとに並ぶように刻む場合もあります。明らかな場合を除いて、この擦ってきた石ずりを見ながらお施主さんとの確認作業を行います。

通常、石に刻み込む内容については箇条書きにしてみます。ご参考ください。

  • お戒名(法名・法号など)・・・仏教の場合、ほぼこの戒名を刻みます。一番文字を間違えやすい部分なので気をつけなくてはなりません。
  • 俗名(生前のお名前)・・・〇〇家之墓の場合、苗字の〇〇は刻まないことが多めです。ただし刻む方(つまり亡くなった方)の姓が〇〇ではない場合などでは苗字から刻むこともあります。ケースバイケースです。
  • 死亡年月日・・・つまり命日です。
  • 行年・・・死亡した時の年齢です。「満」か「数え」かで考えてしまう方もいますが、一般的には位牌に記してある数字に倣うべきです。

お戒名彫刻を受注するとき、これらの情報を伺って段取りを進めていきます。可能な限り、お施主様ご自身(あるいはご家族)が責任をもってお知らせください。

お寺で聞いてくれと言う方もいますが、書き間違いが起こる事もあり得ます。万一そうした事が起きればややこしい話になりますので。

fax、メール、手紙、手渡しなどどんな方法でも結構です。最近ではデジカメで写してメール添付して送ってくださる方も多くなりました。(お近くならこちらで伺う場合もあります)

お戒名は何度も刻むものではありません。少々面倒をおかけしますが、ぜひご協力ください。

また、よろしくお願いします。


ご相談・お問合せはこちらまで。
(有)吉澤石材店 吉澤光宏
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります。お気軽にどうぞ。)

トップページはこちら