インドの中間色、M1H
川崎市営早野聖地公園の壁面墓型墓所でも、このM1Hを使ったお墓が多く出来ています。この石は東京近郊では、特に霊園などで多く用いられてきた印象があります。
私のもう一つのブログ、『心を込めてお墓づくり。川崎登戸の町石屋、吉澤石材店です』でも定期的にM1Hのキーワードで訪れてくださる方がいて、未だに人気石種の一つであることがわかります。
和型石塔でも洋型石塔でもどちらにもよく合う石ですが、緑の目が割と強めなのでどちらかと言えば派手目の印象があります。この石に興味がある方に一つだけアドバイスするとすれば、『緑が好きでこの石を選ばれる方は、今の時期のサンプルを取り寄せてもらうこと』これです。
理由は緑色の目の濃淡が採掘されている丁場(採石場)や時期によって変わってくるからです。この石は人気石種の一つ。もともとオリジナルの場所以外にもたくさんの丁場が点在しているようです。黒手と緑手といったように分けて管理している問屋さんもあります。
緑が強めの石がどの丁場のものなのか、残念ながら我々小売りの石材店のレベルでは把握することができません。従ってお付き合いしている問屋さんの情報収集能力にかかっていると言っていいと思います。
弊社でもM1Hで引き合いがあれば数社の問屋さんから情報収集し、状態が良さそうなところに発注するようにしています。もっとも天然石なのである程度のバラつきがあるのはご理解いただきたいところですが。
ちなみに昨年使ったM1Hは緑が濃くて本来の雰囲気だったと思いました。
この石ばかりでなく、中間色と呼ばれる石は時期により、石の色や模様が少しづつ変わる場合があります。「隣と同じ石で同じように」という希望に対しても、全く同じもので納めるのが難しいとお答えするようになるかもしれません。
無責任なように思われるかもしれませんが、上に書いた事情から自分では妥当な回答だと思っています。
また、よろしくお願いします。
納期に余裕がある場合、インド材のインド加工もお勧めしています。こちらもご参照ください。
トップページはこちら