檀家って大変?寺院墓地を選ぶ前に知っておきたいこと

2025年10月7日(火)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

お墓を建てようと考えた時、まず悩むのが「どこに建てるか」ということ。寺院墓地にするか、民間霊園にするかで迷われる方は少なくありません。そして寺院墓地を検討する際、多くの方が気にされるのが「檀家になること」についてです。

先日のご相談から

先日、建墓を検討中の方が来店されました。寺院墓地と民間霊園、それぞれ候補を挙げているとのことで、両者の良いところや、事前に確認しておいた方がいい点などをお話ししました。
もし寺院墓地を選ばれるようなら、ご縁があると嬉しく思います。

その時のお話を少し紹介します。

檀家になることへの不安

新しく寺院墓地を選ぶ方の場合、「檀家になると大変なのでは」と心配される方がとても多いですね。

それまでお寺との関わりがなかった方にとっては、どんなお付き合いがあるのか分からず、不安に感じるのも無理はありません。また、テレビやネットなどでは「寄付が多い」「お布施が高い」など、どちらかといえばネガティブな話が目立ちます。そうした情報に触れるうちに、「お寺との関係=負担」というイメージが先に立ってしまうのかもしれません。

でも、檀家としてのお付き合いは、実はそれほど特別なものではありません。

多くの場合は、管理費やお施餓鬼の供養料など、年に数回のごく限られたやり取りです。お布施や寄付についても、分からないまま不安を抱えるより、正直に尋ねてみる方がずっと良いと思います。

不安や疑問、気軽に尋ねてみましょう

「聞いたら失礼かな」と思う方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。むしろ住職さんにとっても、理解して納得のうえで入檀してもらえるのはありがたいことです。よく分からないままお墓を建ててしまい、その後に「こんなはずじゃなかった」となるのはお互いに残念なことです。そうならないためにも、最初に確認しておくことが大切でしょう。

例えば、次のようなことを聞いておくと安心かもしれません。

  • 年間の管理費はいくらか

  • お施餓鬼など年中行事とその費用

  • 葬儀や法事の際のお布施の目安

  • 寄付が発生する場合とその頻度

  • 檀家としての行事への参加について

こうしたことを率直に伺ってみるだけで、多くの不安は解消するはずです。メディアで取り上げられるような事例は、実際にはごく一部。お話ししてみたら「思っていたよりずっと穏やかな関係だった」という声も多いものです。既存のお檀家さんだって、特別なことを要求されているわけじゃありません。

信頼できる関係を築くために

お寺にお墓があるというのは、単に“場所を借りている”ということではありません。

いざというとき、信頼できるお坊さんにお経をあげていただける。迷ったときに仏事の相談ができる。そうしたご縁は、長い目で見れば大きな安心につながります。そして、もし生活拠点が変わって通いにくくなった場合も、まずは菩提寺に相談してみてください。誠実にお話をすれば、理解を示してくださる住職さんも多いものです。

ネット上にも仏事についての解説記事がたくさんあります。もちろんそれを見るのも悪くはありません。けれども仏事は地域によって在り方もさまざまです。あれこれ悩むくらいなら、遠慮なくお坊さんに聞ける。

これは普段はなかなか気づきにくい「檀家でいるありがたさ」かもしれません。

石屋として、これまで多くのお寺やご家族と関わってきましたが、やはり大切なのは“人と人との信頼関係”だと感じます。檀家という言葉に「縛られる」と感じるか、「支えられている」と感じるか。その違いは、きっと関わり方の中にあるのだと思います。

寺院墓地には、代々のご供養をしっかりとしていただけるという大きな安心があります。不安を解消してから選ぶことで、きっと後悔のないお墓づくりにつながるでしょう。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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