安く買いたい気持ちと、給料を上げたい気持ちはつながっているな、と。

2026年10月20日(火)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

日本銀行が10月8日に、各地域の景気の現状を
まとめた報告を出しました。

どの地域も、景気は回復か持ち直しとのこと。

人手不足が続くなか、
高い水準の賃上げをしている企業が多い
という報告でした。

ここまでは、いい話です。
ただ、気になる記述も見られました。

ひとつは、スーパーやコンビニの話です。

消費者の節約志向が根強く、
価格の低いプライベートブランドの需要が
強まっているという報告がありました。

もうひとつは、売る側の話です。

仕入れ値の上昇分を価格に載せようとしても、
節約志向が根強く、値上げ幅を抑え、
低価格の商品を増やす店もあるそうです。

さらに、価格転嫁の遅れから
賃上げの原資が確保できず、
賃上げ幅を抑えた企業もあったとのことです。

値段は据え置いて、中身の量を減らす。
そういうやり方も、日頃から目にします。

物価が上がっているのですから、
同じものなら、少しでも安いほうを
選ぶのは当たり前です。

私も、同じものなら安いほうを探します。

一方で、働く側になれば、
給料は上がってほしい。
正直、これも当たり前の気持ちです。

ただ、この二つは同じ一つの話だと思います。

私たちがただ安いものを選べば、
売る側は値上げしにくくなる。

値上げしにくければ、
給料に回せるお金は限られてしまう。

うちの仕事でも、石材や接着剤、補強金具、
生コンクリート、そして古い石の処分費まで
値上がりが続いています。

その分は、工事代金に載せざるを得ません。

お客様のご負担は大きくなりますが、
原価が上がれば、売り値も上がります。

必要な材料や手間は、絶対に省けません。
例えば、工事の品質にも関わる部分なので
根石の厚さを薄くするのだって、
やりたくありません。

買う側の安さと、働く側の給料。
報告の中では別々の話でしたが、
私には、根っこはどうも同じ話に思えました。

高い水準の賃上げが進んでいる企業が多い。
これは、素直にいい話だと思います。

その流れを続けるには、
売る側が、必要な値段をつけられることが
欠かせないでしょう。

次に何かを買うとき、
値段の向こうにいる人の給料を、
ちょっと思い浮かべてみる。

そんな買い物が増えれば、
今の賃上げの流れは、
もう少し長く続くのではないかと思います。

今日は日銀の報告をきっかけにして、
安さと給料について柄にもなく考えてみました。

では。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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