川崎市麻生区の寺院墓地 新規のお墓工事を行いました


2020年12月3日(木)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

お墓の工事の投稿もずいぶん時間があいてしまいました。気持ちを入れ替え、以前のように少しブログを書いていこうと思っています。

さて、今日のブログは昼間に完成したばかりのお墓について。川崎市麻生区のお寺での建墓工事の様子です。

今回は傾斜地にある敷地での工事です。写真ではどの程度伝わるかわかりませんが、後ろのお墓とは結構な高低差があります。

お墓ができるのですから、斜面なりにある土もかなり掘り込まないとなりません。竹根や木の根も多めの場所なので人力では時間ばかりかかってしまいます。

こんな場所は機械の力を使って攻めていきます。

既定の高さまで根切りを行って、割栗石を敷き込んだ様子が下の写真。後ろのお墓に斜めの茶色のラインがあるのがわかりますか?ここがはじめに土があったところですね。

この状態からランマーという機械を使って地盤を転圧し、締め固めていきます。地山(じやま)の地盤なので、きちんと行えばお墓の完成後に傾く心配もまずありません。

これで転圧完了ですね。やり方に糸を張って土の高さを再確認します。コンクリートを既定の厚み打設したいのでこの確認は大事な所なんです。

高さに問題がなかったので枠板を入れ、D13鉄筋を20cm~25cmの間隔で配り、さらに斜めにも配筋。そして結束していきます。

水抜き穴なども設けてコンクリ打設の準備はこれで完了です。

傾斜地での工事では、うしろや隣のお墓との高低差が出てくるもの。

今回もうしろのお墓の基礎下側まで露出してしまうので、コンクリート打設までの工程は天気もけっこう気になる部分でした。

幸い気候も安定している時期だったこともあり、今回は雨にたたられることもなく基礎工事の工程を終えることができました。

このあとの工程はコンクリートが据付けに耐える程度まで硬化してからです。急いてはせっかく打ったコンクリートを傷めてしまいますからね。(この翌日、後ろの土が出ている部分には板を押し当てて、土が流れ出ないようにしておきました。)

据付け作業はいつもと同じように、セメントを効かせてよく練ったモルタルを使って。石の部材は既に会社で検品し、コンクリートに接する下側はすべてノミやカッターを使って石を叩きざらざらにしています。また補強金具取付のための穴あけまで行っています。

据付けるごとに寸法を確認し、四角く据えあがった後は斜めにたすき掛けのように寸法確認し、直角も確認していきます。

下の写真は補強金具を取り付けたところですね。この金具の取付と締め上げるのは、少なくとも石を据え付けてから一日置いてから。

据付けモルタルが硬化していなければ、金具を締めることで石を動かしてしまうかもしれません。そうなっては何のための補強金具かわかりません。元も子もありませんからね。

ちなみにこの金具は従来の製品と比べると強度もはるかに上のシロモノ。アンカーも10㎜に変えているのでより丈夫なお墓になります。

出来上がったら全く見えなくなる部分ですが、ご覧のようにけっこうな数を入れているんですよ。

正直、地震の時などにどの程度の効果があるかはわかりません。ただ金具を入れていないお墓やバサバサのモルタルで据えたお墓と比べ、どちらがより丈夫かは想像がつきませんか?

今回この外柵の上に乗せるのは在庫で展示してあったG601という石種の白御影石。以前の在庫品のため、その芝台(下段石とも)は四つ合わせ形式、つまり4本の石でつないだ形式です。

弊社の場合、最近の仕様では無垢材かあるいは2枚合わせ。それらに比べると真ん中があいているので、強度を増すためにここにも補強金具を取り付けます。

接着剤も多めに使ってしっかりと据付けてあります。下側(あげ裏)の目地もしっかりと行っていますよ。

そして本日、石塔本体の据付け作業です。

わかりにくいかもしれませんが、性質の異なる2種類の接着剤を使って中台石を据え付けます。

いろいろ試しながら、ここ最近ではこの工法で建墓を進めていますよ。これは棹石(○○家之墓などと刻む石)を据え付ける直前の様子ですね。

目地もしっかりと変成シリコン系接着剤を押し込みながら施工し、無事に完了です。

和型石塔の9寸角高級型。花立石と水鉢石の間は掃除ができるよう、少し隙間をあけて納めてきました。

傾斜地墓地のため、地面の下にもぐってしまう部分が出てきます。完成後どのあたりまで隠れるのか、あるいはどんな感じで見えるのか。そんなことまで想定しながらのお墓づくりでしたが、思った通りの仕上がりになったと思います。

こうした墓所を施工すると、やはり敷地サイズだけではなくきちんと現場確認することの大切さがわかります。周りとのバランスや調和、高低差などそこに行ってみないと決してわからないことがあるんですよね。

ご覧のように隠れてしまう部分もあるわけですが、かえって傾斜がある分だけ階段の高さが相対的に低くなり、お墓に入りやすかったりもしますね。

さて、こちらのお墓は今月20日にご法事と納骨引渡し。少し余裕を持って仕上げることができ一安心です。納期に余裕を持つということもお墓づくりには大事な部分ですね。

明日、お施主様に完成報告をしようと思います。

このたびは吉澤石材店でお墓を建てていただきまして、本当にありがとうございました。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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