2020年11月24日(火)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

すっかりご無沙汰しておりましたが、いたって元気に仕事をしております(笑)

久しぶりのブログ更新は先週訪れてきた、岡山県の採掘場(丁場と呼びます)二か所について書いてみます。

まずは幾度も使ってきた万成石から。(アメブロでも以前に万成石について書いています)

有名なところでは石原裕次郎さんのお墓にも使われた桜色の御影石です。あ、桜色と言っても丁場の様子はこんな雰囲気。写真からではあまり桜色の石には見えませんね。

かつて複数か所あった万成石の丁場も、現在稼働中は二丁場。今回訪れたのはその一つ、浮田石材さんの丁場です。別名、龍王(りゅうおう)とも呼ばれる濃い色の石が採れるところです。

上の写真の中央あたりまで立ち入って見上げればこの断崖。怖いくらいです。でもここで見てもあまりピンクの色合いは感じられないかもしれません。

で、しゃがんで落ちている欠片を拾い、振り向いて写すと…

可憐な桜色の石目が顔を出しています。これだけ大きな岩の塊があるならたくさんお墓の石ができるはず、と思いませんか?採掘している石屋さん、儲かって笑いが止まらないなって。

でも実は話はそう簡単ではありません。例えば足元の岩盤に目をやると…

龍王らしい鮮やかなピンク!

しかし中央部に黒っぽい筋が左右に走っているのがわかるでしょう。この筋、けっこう多く走っているんです。残念ながらこれではお墓にはできません。

どの石も必ずそうとは言い切れませんが、石目の細かく色の濃い部分は山キズなどの瑕疵や石目のムラ、ヨリなどが多く、製材率がとても低い傾向にあると聞き及んでいます。万成石(龍王)でも2割に満たない程度ということらしいです。

つまり石を10採っても良くて2程度しかお墓の材料にはならないということですね。

硬い石を岩盤から剥がす作業はとても手間がかかるもの。それに重機の燃料代や人件費はもちろん、使えなかった石の持って行き場をどうするか。そんな見えにくい部分の経費だって半端じゃなくかかります。

山の石屋さんたちの頭を悩ませる部分です。

これは採掘場の片隅に積み上げてあった「使えない」とされる石たち。

写真に写り切らない部分にも同じように積まれているし、他にももっと大きなブロックではじかれてしまった石も点在していました。

一つ一つ確認などはしてはいませんが、きっと模様のヨリやキズなどがどこかしらにあったために撥ねられてしまったのですね。そう考えるとちょっとかわいそうな気がしてなりませんでした。

こうした石たちから選び抜かれてきたのが、それぞれのお家のお墓として使われていく石です。

吟味に吟味を重ねた石ですから、ほんの少しの模様や黒玉・白玉などにこだわり過ぎるのはいかにナンセンスなことか想像できませんか?

お墓で本当に大事なところは、永くその形を残していくということ。そしてそれに堪えうる石なのかということ。

些細な石目をとりあげてああだこうだと批評したり、水の吸いあがりがどうだとか、色の濃淡がどうしたなどと拘るところではないはずだと私は思います。

大地からいただいた恵みである石。その恵みを大切に使ってお墓にしていきたいものだと、改めて思ったひと時でもありました。万成石(龍王)、次に縁あるときはより大事に使わせていただきます。

次回はもう一つ訪れた丁場、犬島石のふるさとについて書いてみます。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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