業界誌『月間石材』に掲載いただきました。


2020年8月28日(金)


残暑厳しい日が続きますね。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

今日はちょっとだけ宣伝を兼ねご報告です。

先日発刊の業界誌『月間石材』8月号の巻頭特集「新時代を生き抜く老舗石材店」の一店舗として、弊社が取り上げられました。

創業の寛政年間といっても、はっきりとしたことはわかりません。『吉澤』の銘が刻まれた現存する一番古い石造物は、川崎市多摩区菅北浦の薬師堂にある灯籠。これが文化元(1804)年8月のもの。

一人前の石工として銘を遺すには、当然それ以前からこの仕事に携わっていたと考えられるため、創業を少なくとも寛政年間とするのが自然ではないかということなのです。

日本石仏協会が編集発行『日本の石仏』1987年No.43秋号(石造物に現れた石工たちⅠ 伊藤重信氏編)によれば、その後文化・文政年間を始めとして天保・弘化・嘉永・安政・文久と、近隣各地を主として、中には伊勢原や江の島あたりにも宝塔や灯籠を作り納めてきたようです。

もちろんこの間、鳥居・狛犬・記念碑・宝塔などといった石造物以外にも、一番身近な存在であるところのお墓の建立にも数多く携わってきたことは間違いありません。

機械などない時代、多摩川の水運を利用して石を荷揚げし(石屋河岸)、この登戸の地で石と正面から向き合いながらご先祖たちは生活をしてきたものと思います。

近年ではこの街中で石をすべて加工することは無くなりました。しかし今後も、最低限でも機械を維持し、簡単な加工もできる体制をとりつつやっていきたいと考えます。

やはり石屋の看板を掲げる以上、石と真摯に向き合うことを忘れてはいけないと思っています。

外国から石を仕入れるからすべて問屋さん任せ、というのでは恥ずかしいです。それに、日本各地で産出される石材もまだまだあります。そうした存在をお客さんにお伝えするのだって町場の小売店の大切なミッションのひとつですから。

石を単に商材として扱うのではなく、究極の石好きでありたいです。

うちには大きく宣伝するようなことは特にありません。特殊なことをしているわけでもありません。

ただ目の前の仕事を丁寧に確実に。そんなことを大切に仕事をしていきたいと思います。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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