稲城市の寺院墓地で墓所工事。石塔と外柵が建ちあがりました


2019年9月4日(水)


こんにちは!川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

お彼岸月に入ったと思ったらもう4日。あっという間に日にちが経ちますね。

最新の現場の状況ですが、ただいま稲城市の寺院墓地にて新規墓所の建墓工事中です。お盆の前に基礎工事を行ってそのまま養生期間を取っていました。

ここは数年前まで別のお墓が経っていた場所。納骨室が深めにできていたので、解体時には土を少し戻してはランマーで転圧して地盤を締め固めておいた区画です。

まず基礎工事は墓所の地盤の根切り(掘削)から。

中心部分はいちど崩した地盤なので柔らかいかと思いきや、けっこう硬め。玉石なども思ったより多く、根切り(掘削)作業はちょっと骨が折れました。

また硬めとはいっても、やはり埋め戻しの地盤です。念を入れコンクリートパイルの切れ端(1mほど)4本を叩き込んで補強しました。

その後に割栗石を並べてよく突いて締めていきます。

コンクリートの基礎もD13鉄筋を井桁に組み、しっかりとお墓の重量を支えられるように作っていきます。水抜き・マスを入れてコンクリートの打設してから1か月弱。

今週の2日午後から据付工事にかかりました。

型枠を外して石を運び込み、順次据え付けていきます。

他の仕事との兼ね合いで、アンカー穴あけなどの下ごしらえの時間が取れなかったため、現場で手を加えながら進めていきます。アンカー用穴の位置を間違えないように神経を使いますね。

穴をあけ終わった部材から、よく練ったモルタルを使って据付けていきます。このあたりはいつもながらの作業。

当然のことですが、石の下端(モルタルに接する面)はカッターの刃を入れてノミで払ってザラザラの状態にしてあります。このザラザラの状態だからこそ据付けモルタルが良くくっつくんですよ。

また、ステンレス製金具を使って据え付けた部材を補強していきます。

この金具も、ここ最近から更に丈夫になった製品を使いだしました。見た目はかなりゴツイです。こんな雰囲気(完成後は見えなくなる部分に配します)。

この金具を締めるのも、据えてから最低一日はおかないとかえって石を動かしてしまいそうな感じですね。それくらい強度が増しているようです。

塔婆立のように断面積が小さな部材には、ステンレス製全ネジダボを併用して据え付けます。接着剤だけに頼るようなやり方では心もとないですからね。

羽目石と塔婆立まで据え終わったら、川砂利を入れて埋め戻しを行います。砂利は水はけがいいのでお墓の埋め戻しには最適です。

規定まで砂利を入れたらあとは土系舗装材の施工。これを行うことでお墓に雑草がはびこる可能性が相当低くなります。敷きこんでコテで均して散水して仕上げます。

今日の締めの作業は芝台(濃グレーの石)の据付け。性質の異なる二種類の接着剤を併用し、お互いの弱い部分を補い合わせます。

予定通りに作業終了してこんな様子に。

ここまでくれば明日、石塔と墓誌を据えてこのお墓の建墓作業は終了できそうです。

墓誌の位置や石塔の墓誌・家紋彫刻は、お施主様の希望でいつも弊社で行うのとは少し違った形になっています。

完成するとどんな感じになるのでしょうか。私も楽しみです。

明日、また書き足す形でアップしたいと思います。


2019年9月5日(木)

さて、今日も引き続き同じ現場から。

芝台を据え付けておいたので、石塔本体の据付けをメインに作業してきました。

弾性接着剤と免震パッドの『絆』を使っての施工風景です。

今回の石塔はお施主様の希望で上台石に家紋を刻みました。

弊社の石塔ではあまり例のない外枠付き。外側に一本線が入るだけでもなかなか雰囲気が変わってくるものですね。ちなみに彫りこんだ部分はブラスト彫刻後にサライ加工を施してあります。

こちらが完成写真(といっても塔婆立の金具の在庫がなくてその部分だけ未完成ですが…)。

インド山崎石9寸角の石塔が建ちあがりました。墓誌も同石種で揃えてあります。濃いめのグレーがとても映えますね。

普段なら墓誌の位置はもう少し前よりにしていますが、施主様の希望もあって通常よりも後ろ寄りになっていますよ。

石塔の高さや外柵の雰囲気も周囲によく馴染んでいますね。

塔婆の金具がまだなので完全とは言えませんが、これでこちらのお墓もほぼ完成。無事に納まってくれて一安心です。

後日、完成報告にまいります。

今回建墓にあたり吉澤石材店をご指名くださいまして、本当にありがとうございました。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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