川崎登戸の町石屋、名古屋・岡崎に行く。その2


こんばんは。川崎市の吉澤石材店、吉澤です。

昨日に引き続いて、愛知県は岡崎市周辺で石造物の見学をしてきました。

途中からは雨も降り出しましたが、素晴らしい石造物たちに出会うことができました。これらはみな、造形が美しいだけではなく、宗教的な意味合いもきちんと備えています。

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こうした質の高い品々を実際に見学するということは、自分にとってはとても大切なことだと考えます。

お客様に石造物(お墓を含めた)をお勧めするときにも、『本物』を知っている事は意味深いものがあると信じます。

ここで言う『本物』とは、過分な装飾をしたり、いたずらに加工技術をひけらかしたりしたもののことではありません。シンプルな中にも絶妙なバランス・堂々とした存在感を供えた石像物のことを言っています。

そうしたものを理解できる、プロとしての眼力をぜひ身に着けていたいと私は思います。

まだまだその眼力自体、心許ない部分が大きいです。ただ多くの銘品を目にすることで、少しずつでも進歩してきているような実感はあります。

日頃の業務においては、そう大きな意味を持つとは感じない人が、もしかしたら多いのかもしれません。そして実際にはそうした眼力などなくとも、石材人として生きていくことは可能です。

しかしながらお墓としての宗教的な意味や本質の部分を考える時、お墓にかかわる一人として、その見極める眼自体を軽視、あるいは放棄してしまってはならないと考えます。

お墓を取り巻く社会的な環境やお墓に対する人々の意識が変わってきている現在、人々にお墓をどう伝えていくのか。いま、その伝え方をしっかりと考えていく必要に迫られていると感じます。

なるべく捉えやすく端的に、しかしながら本質を逸することなく。

きっとかなり難しいです。でもそんなことを自らの課題として、深く考えてみたいと思います。

また、よろしくお願いします。


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります。お気軽にどうぞ。)

こちらもご覧ください。川崎登戸の町石屋、名古屋・岡崎に行く。その1
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