お墓工事の下準備と補強金具に対する考え方


川崎は本日も雨、お彼岸前の時期になかなか参ります。そんな中、今日は外柵が入荷してきたので、さっそく荷を解いて検品と下ごしらえをしてみました。お彼岸前に多摩区登戸の寺院墓地に据付予定です。

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これは前の階段の写真、出来上がってしまえば見えなくなる箇所にステンレス金具を入れて補強します。もちろん下端(したば・基礎コンクリートと接する面のこと)もノミなどで荒らし、モルタルがよく付くようにしてあります。

地震などの天災のとき、この金具が入ることで必ず倒壊や破損が防げるとは限りません。小さな金具ひとつで絶対はないと思います。じゃあこんなことをしても意味ないんじゃ…、そんなふうに思いますか?

私はこう考えるのです。もし補強金具があることで全面的な破壊が防げたり、あるいは墓参時の事故を防げるとしたら、充分意味のあることじゃないのかと。どこまで効果があるのかわかりません。でもそんな思いから基礎コンクリートと石・石同士の接合には必ず補強金具を入れています。

弊社では原則として、据付け据付作業の前にはこうした作業を行います。

そうそう。あまりあってほしくないのですが、今回根石部分に梱包の木枠のシミがついていました。きっと木のアクが石に染みてしまったのでしょう。こうしたことも検品作業によってわかること、対処する時間もじゅうぶんに取れます。

さっそく洗浄してある程度までしみ抜きをしておきました。このあと湿布もしたのできっときれいに抜けると思います。

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加工完了の時点で問題なくとも、梱包や輸送の時に破損することもあり得ます。そんな意味でも、この検品と下ごしらえの作業が大切なことがおわかりいただけると思います。

また、よろしくお願いします。