茨城産真壁小目石で和型石塔を建立。稲城市の寺院墓地
2020年7月27日(月)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
新型コロナの感染者数が増加している昨今ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ぜひ用心をされ元気にお過ごしいただきたいと思います。
さて、ブログを書くのも久しぶりになりましたが今日行ってきた石塔工事について少し書いてみたいと思います。
場所は東京の稲城市の寺院墓地。以前に弊社で外柵工事をさせていただいたお墓です。
作業はまず、石塔建立まで仮に取付た白御影石製の蓋石を外して、納骨室内の掃除からです。今回は墓誌も建つのでこちらも仮蓋を外します。
外柵工事から時間が経ったため、けっこう汚れも付いていました。この汚れは接着剤工法には大敵。丁寧に掃除を行わなくてはいけません。
最後に水洗いをして完全に乾燥させたのち、それぞれ特長の異なる接着剤を配して芝台を据え付けます。
芝台の水平をしっかりと確認後、既定の位置にきっちり合わせます。これで芝台の据付けは完了。そして中台が乗る位置を決め、今度は2種類の接着剤を配します。
いろいろと免振グッズも試してきました。それぞれに長所がありそれがベストと考え使ってきましたが、吟味に吟味を重ねた結果、今後はこの併用で行きます。(今までのやり方が効果がないということではありません。より良いものを目指すという意味です)
上台と棹石をつなぐ部分も同様に接着剤。それぞれ団子状の接着剤がつぶれ広い範囲に広がることで、地震の際にも石をしっかりと支えつなぎ留めます。
一時ポツポツと雨が落ち始め心配でしたが、無事に据付け完了することができました。施工中に石が濡れると接着剤が効かなくなるので、不安定な天候は本当に大敵なのです。
目地をしてしまえば、多少降られても問題ありません。墓誌も取りつけ据付け作業自体はすべて完了しました。
茨城県産 真壁小目石製の和型8寸角標準石塔、立派に建ちあがりましたね。もちろん桜川市真壁町の採掘元工場で加工した、正真正銘の国産材国内加工品です。
この真壁小目石は東京近郊では一番建立実績がある白御影石で、どこのお墓に行ってもこの石でできた石塔を数多く目にします。白く上品な石目ですね。
墓誌にはインド産黒御影石のクンナムを使用しています。お戒名や命日・俗名・行年などの細かい文字がはっきりとするので、このあたりでは墓誌には黒御影石を使うことが多いですね。
あとは外柵の掃除を行って新たな化粧砂利を敷き込み。そして家紋と正面文字に薄く白ラッカーを入れていきます。白御影石では文字や家紋を刻んだ部分が少し見づらい場合もあるため、こうした作業を行います。
またそれとは別に、弊社では正面文字と家紋の刻んである額部分はサンドブラストでただ彫るだけではなく、サライと呼ぶ手作業での修正を行っています。
サライとは彫った文字の底をノミで整えていく作業です。ただサンドブラスト彫刻した文字と違い、ひと手間加えたサライ仕上げになることで文字がさらに引き立ちますね。
さて、サライの紹介はここまでにして…
外柵清掃と文字の白ラッカー入れ、明日早々に行えるといいのですが。首尾よく作業ができればその様子を書き足し、この回の投稿の仕上げとします。
どうか天候に恵まれますように。では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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