お墓の外柵リフォーム。水アカを落として石塔もスッキリです。多摩区の寺院墓地
2017年6月7日(水)
川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
今日は雨に見舞われる時間は、ほとんどありませんでした。朝の予報は外れましたが、屋外でのお墓工事にとっては大助かりです。
こちらのお宅の外柵リフォーム工事は、一部を残してほぼ完成近くまで仕上げることができました。
まずはお石塔の汚れや、水アカ落としの作業から。
実際経っている状態でクリーニングをすることもありますが、キワの部分はやっぱり作業しづらいもの。このようにバラバラの状態なら、だいぶ作業的にはやりやすくなります。
平成の初めころに建立した石塔なので、大よそ30年弱の年数が経っています。グレー系の石には黒っぽい水アカがしっかりとこびり付いていました。
水をかけながら、丁寧に作業して水アカを除去していきます。右側の大き目の石は、すでに綺麗になっています。
正面の彫刻文字の中も、コケや汚れが付着。だいぶ黒ずんでいました。これについてはコケ専用の洗浄剤を使い、歯ブラシでブラッシングしてあげます。
左が作業途中で、右が作業後の様子です。これらの汚れが落ちるだけでも、石塔全体としてはかなりきれいになった印象に変わりますよ。
やっぱりお墓のリフォーム時って、これらの作業を行う良い機会だと思います。
弊社では特殊なクリーニング作業の要がない限り、基本的にはリフォーム工事(ただし、石塔一時取り外し作業を伴う工事の場合)をお請けすると、この程度の汚れ落としは標準で行っています。
もともと接着剤を使って施工するには、接着面の汚れ落としは必須ですし、石塔を一時取り外せば作業もやりやすくなりますから。
それに、外柵がきれいに出来上がっても石塔が水アカで汚れきっていては、なんだかちょっと残念ですものね。
また石塔の再据付時には、免震材『絆』と弾性接着剤を併用しての作業を行います。
免震材と言っても、必ずしも大地震の際の不倒を約束するものではありません。
ですが、実験の上ではそれなりの結果を残しているもの。無対策の場合と比べ、より安全なお墓になることは間違いないと思います。(石塔の状態によって、このやり方が適応できない場合もあります。詳しくはお尋ねください。)
またこの工法は、もちろん弊社の新規の石塔工事でも採り入れています。
さて、こちらのお墓は墓誌も据付け終わり、あとは拝石(納骨室のふた石)を取り付ければ完了です。
その前に、その拝石に平面取りを行います。
完成すれば、きっと良いお墓になってくれることでしょう。お施主様にも気に入っていただけると思います。またブログの記事でご紹介したいと思います。
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