所変われば品変わる。当然お墓でもこうしたことがあるんです。

川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

明日は秋田から送ってもらった石塔の据付けに、埼玉まで行ってきます。

積込みを終えたところで、一点だけ手を入れる部分を発見しました。その箇所は石塔台石の正面。穴加工が施されていました。

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今まではここが部材で隠れていたようですが、今回の仕様ではそれが適わなくなります。新しいお墓に据付けた時、穴が開いていてはいけません。

送付元と打ち合わせの上で、同梱されていた拝石を切削・研磨。蓋になる石を作製しました。(上の写真の白御影石は、蓋石の寸法を決めるために端材を使って作った仮の石です)

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もともとの拝石は2寸(約6㎝)。これだと何だか厚過ぎますね。もう少し厚みを減らして調整しておきました。

やっぱりこのあたりは自社に機械がある強みですね。これで明日は問題なく完成できそうです。

 

さて、なぜ台の石に穴が開いているのでしょう?

それは地域によってご納骨の方式が異なるからです。また、それに伴ってお墓の形も地域でだいぶ変わります。

川崎を含めた首都圏では、お骨は骨壷のまま納骨室に納めます。しかし、骨壷からお骨を出して納骨室内に撒く地域や、納骨袋に入れて納める地域などもあります。

こちらのお墓は、既存の外柵の上に据付けられます。つまりは、これからは関東の形式のお墓として使われていくことになります。従って多少の調整が必要ということですね。

所変われば品変わると言われるように、こうした地域ごとの仕様の違いは、ある意味で当たり前のことでもあります。

今回の案件は、今後にお墓の移転を手掛けるときのための、良い経験にもなりそうです。

こうした機会を与えていただいたお施主様に、丁寧な仕事でお応えしたいと思います!


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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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