お墓の風習や地域性


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サラシを調達してきました。何に使うかと言えば、新しいお墓に!

つまりお墓の石(の一部)にこのサラシを巻き付けます。その理由を思い切り簡単に言えば、完成したお墓に悪い霊が入らないようにサラシを巻いて防ぐ。こういうことだそうです。

…だそうですなんて言うのは、このあたりでは新規の石塔にサラシを巻く風習がないため。馴染みがないんですね。もちろん知識としては知っていましたが。

サラシを巻くのが当たり前の地域の人から見たら、「何言ってるんだ?」と驚かれそうですね。でもそうかといって、このあたりの地域が信心深くない不届き者が多いというわけではないと思います。

仏事やお墓にまつわる風習は地域性がある。こういうことじゃないでしょうか。

だから東京(川崎)にない風習でも、別の地域では必須の風習があることを知っておかなくてはいけないと思います。弊社としては、その土地の地域性を尊重したお墓づくりを進めるのが肝要だと思っています。

異なる地域に仕事に行く場合、周囲のお墓の雰囲気、形、仕様など…これらをしっかりと見極める。ここらあたりが大事ですね。じっくり見れば、きっとその地域なりの特徴があるはず。そしてその特徴は決して単なる思い付きでそうなっているのではなく、「そうである」理由があっての事だと理解しています。

完成後にサラシを巻くということなので、あえて少しだけ作業を残しておいてみました。週末早出して仕上げ、サラシを巻いてみます。上手く巻けるものか、それだけが心配です(笑)

また、よろしくお願いします。