川崎市多摩区 寺院墓地でお墓の解体工事をしました。
こんばんは。川崎市多摩区の吉澤石材店です。
主にお墓を建てる工事を生業にしてきましたが、最近ではお墓を片付けることも多くなってきました。
『墓じまい』という言葉が一般的になってきていますが、それぞれみな抱えている事情があって導き出した結論です。石材店には是非を問うことはできません。
なので今日はあくまで解体工事に絞ったお話しです。
昭和の終わりころに建立されていたので約30年くらい使われていたお墓です。写真では既に棹石・上台石を取り外したところですが、和型の9寸角石塔が建っていました。墓誌と丸墓前灯篭もついて立派でした。まだこれからも長く使うことができたはずです。
両側のお墓との隙間が少ないです。というよりほぼくっついています。
こうした場合にいつも「どちらか一方でも空きがあればな」と思ってしまいます。隙間さえあれば比較的簡単に石を外すことができるんです。
本来なら、両側にある親柱→上階段の順で取り外します。でもこの現場では無理ですね。柱が動いた時に隣の石を欠いてしまう可能性が高いです。結局は上階段にドリルで穴をあけ、セリ矢で少しずつ割ってから取り除いていきました。
硬い割には石って欠けやすい性質もあるのです。無理をするとこんなふうになってしまいます。もちろんこれは外して処分する側の石ですが。
下階段の取外しにもわりと苦労しましたが、前部分が外せれば側面などはコンクリートの仕上げ。想定したよりも順調に取り外すことができました。ベースの部分はもともと通路一体で作られていたコンクリートなので、今回はいじりません。
あとは石塔の破砕と処分を残すのみです。
解体工事の場合、特に周りを囲まれているお墓の場合には、いつも最初の一本を取り外すまでが勝負かもしれません。それによっては半日近く予定が変わってしまうということもありますから。
今回は思っていたよりも早く作業を終えることができました。見積もりより少し金額も下がることと思います。
明日もう一度現場に行き、両隣の外柵の清掃と目地部分の隙間にモルタルを詰めてくる予定です。最後までしっかりとやってきます。
また、よろしくお願いします。
お墓じまいについてはいくつか記事を書いています。ご参考まで。
解体作業でわかること、あれこれ。
お墓の片付け。こんな感じになりました。
お墓の解体。これは「終い」なのか?
お墓の解体工事から見えること。
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