「法事や供養は、親まかせでいい?」 家族で少しずつ“場”に関わるということ
2025年12月4日(木)
こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
先日、ある旧家の一周忌法要に出席して
きました。晩秋の穏やかな日で、
落ち着いたよい法要でした。
会食の席で、施主さんがご挨拶の中で、
こんな話をされました。
「これまで仏事のことは、全部先代に任せて
きました。いざ亡くなってみると、
何をどうしたらいいのか、分からないこと
だらけで…。」
そのお宅は、地域でも古くから続く旧家です。
お寺とのお付き合いも長く、代々のつながりも
ある。
そうした家だからこその重みを背負い、
先代さんは亡くなる直前まで元気に、
その務めを果たしてこられました。
その分だけ、周りもつい頼ってしまっていた
のだと思います。
ただ、その“柱”が急になくなってしまったとき、
残されたご家族の戸惑いは、とてもよく分かります。
幸いだったのは、その家にとっての菩提寺が、
とても頼りになる存在だったことです。
わからないことや不安に思うことを一つずつ
お寺さんに相談しながら、昨年のご葬儀から
一周忌までの仏事を、なんとか無事に進めて
こられた、というお話でした。
これは一軒のお宅の出来事ですが、
どこの家にも起こりうる話だと感じました。

※本文とは直接関係のない、家族でお墓参りをしているイメージ写真です。
先祖祭祀(仏事)は、誰か一人の「仕事」ではない
昔から「仏事は年寄りの仕事」と言われることが
あります。
実際、多くのご家庭では、いまもご年配の方が
中心となって、お墓や仏事のことを担って
おられるのではないでしょうか。
それ自体は、ごく自然な流れだと思います。
長く生きてこられた分、経験もご縁も蓄積されていますから。
ただ、その方ひとりにすべてを任せきりにして
しまうと、今回の旧家のように、いざというとき
「何をどうしていいのか、さっぱり分からない」
という事態になりかねません。
私は、先祖祭祀(仏事)は
「誰か一人のお年寄りの仕事」ではなく、
「家族みんなで少しずつ受け継いでいく仕事」
だと考えています。
若いうちから、少しずつ『場』に関わっておくこと
仏事に関して
「何から始めればいいのか分からない」
と感じる方は多いものです。
でも、いきなりすべてを引き継ぐ必要はありません。
まずは、お墓参りや法事のような“場”に
顔を出すこと。また、お供え物の準備や、
席の設営を手伝ってみること。
お寺さんとのやりとりに耳を傾けてみること。
そうした小さな参加の積み重ねが、「家の仏事」
を肌で覚えていく経験になります。
最初から完璧にこなそうとしなくても大丈夫。
何度か関わっていく中で、
「このタイミングで挨拶するんだな」
「そろそろお墓に向かうんだな」
と、少しずつ流れが見えてくるようになります。
ちなみに私自身も、父の四十九日法要のとき、
新しい位牌を自宅に忘れてしまったことがあります。
ご本尊へのお供物の手配も忘れ、お寺に着いて
から青ざめたのを、今でもはっきり覚えています。
仕事では毎日のようにお墓に触れているのに、
仏事のこととなると勝手が違う。
そう痛感した出来事でした。
だからこそ、場数を踏むことの大切さを強く
感じます。
少しずつでもいい、無理なく自然なかたちで
関わっていくことが、将来きっと役に立つと思うのです。
菩提寺は、仏事の“道案内役”
今回の旧家でのお話を通じて、改めて感じたのが
菩提寺との関係の大切さです。
仏事で迷ったとき、葬儀社や石屋、
インターネットに頼ることもできますが、
やはりその家の歩みや供養の流れを一番よく
知っているのは、菩提寺のお坊さんではないでしょうか。
お寺さんは、まさに「仏事の道案内役」。
法要の時期や納骨のタイミング、どこまで整える
べきかなどを一緒に考え、ときに背中を押してくれる存在です。
だからこそ、わからないことや心配ごとがあれば
遠慮せずに相談できる関係を築いておくことが
大切です。
仏事は、家族みんなが少しずつ関わりながら、
その歴史や祈りを受け継いでいくもの。
そして、その営みを支えてくれるのが菩提寺。
「親が全部やってくれているから」と任せきりに
せず、若い世代も少しずつ顔を出していく。
それが、先祖祭祀を次の世代へつないでいく、
いちばん確かな方法かもしれません。
では。
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