お墓の文字は、どうやって決めるのか ― 宗派の考え方と、実際のお墓づくりのあいだで

2026年3月23日(月)


こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

お墓の文字は、
実際のところ宗派の原則だけで
決まってきたものでもありません。

もちろん、
それぞれの宗派には、
お墓に刻む文言として
大切にされてきたものがあります。

たとえば浄土真宗であれば、
「南無阿弥陀佛」や
「倶會一處」といった文言が
用いられることがあります。

ただ、実際にお寺の墓地を見ていると、
そうしたお墓ばかりが建っているわけでも
ありません。

私が普段うかがう浄土真宗のお寺でも、
「○○家之墓」と家名を刻んだお墓や、
「先祖代々之墓」としたお墓はあります。

これは、決して
宗派としての考え方が意味を持たない、
ということではないと思います。

そうではなく、
実際のお墓というものは、
宗派の考え方だけで
機械的に一つに決まってきたものではない、
ということなのだと思います。

『倶會一處』と刻んだ洋型の石塔

たとえば以前、
浄土真宗のお客様で、
洋型の石塔の正面には
家名ではない言葉を入れたい、
というご希望がありました。

その時も、
真宗ではどのような文言が
用いられることがあるのかをお話ししました。

そのうえで、
宗派として無理のない文言かどうか、
ご家族として何を大事にしたいのか、
そして実際に石に刻んだ時に
どう納まるかも含めてご相談しました。

そうして最終的に、
「倶會一處」と刻むことになりました。

また、こうしたことは
浄土真宗に限った話でもありません。

たとえば日蓮宗でも、お題目の
「南無妙法蓮華経」とする場合もあれば、
家名や「先祖代々之墓」とすることもあります。

宗派ごとに、
大切にされてきた考え方はもちろんあります。

けれど、実際のお墓は
それだけで一律にはなっていない。

だから新しくお墓を建てる時には、
その宗派では、お墓にどのような文言を
刻むことがあるのか、
また実際にはどんな例があるのか、
その両方をきちんとお伝えすることが
大事だと思っています。

そのうえで、
ご家族が何を大事にしたいのかを
一緒に考えながら、
最後の形を決めていく。

お墓の文字というのは、
正解を一つ当てるためのものではなく、
何を大切にしてこのお墓を建てるのかを
表していくものでもあるのだと思います。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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