お墓を「閉じる」という現実――解体現場の廃材と続く供養
2026年3月5日(木)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
昨日から、
いわゆる「墓じまい」の現場に入っています。
こちらのお墓は撤去され、
墓所は更地に戻して返還します。
一つの区切りとなる作業です。

ただ、便宜上「しまい」と書きましたが、
これで完全に終わりということではありません。
お骨はご自宅近くの合葬施設へ改葬され、
以後も供養は続いていきます。
墓じまい――いや、お骨の改葬と墓地の撤去は、
覚悟と決断の要る選択です。
世間では
「負担が減る」「さっぱりする」
という言葉もよく聞きますが、
私は、そういう話じゃないと思っています。
どこかに預けて、あとは知らないよ、
とはならないのです。
昨日の最後のお経の際は、
施主さんとご親戚の方が集まり、
きちんとお参りをされました。
私の想像でしかありませんが、
今まで使っていたお墓に、
きちんとお別れができ、
施主さんも、気持ちに区切りがついたのでは
ないでしょうか。
そして、
その後の解体作業の様子も残しておきます。

お経のあと、石塔・墓誌と外柵の上側の部材を
外したところまで作業は進みました。
写真は、帰ってきた3トントラックの荷台です。

6尺四方(約1.8m角/約3.3㎡)の区画でも、
上物を外すだけで廃材はこの量になります。
外した石が、そのまま荷台に並ぶわけですが、
ばらしてみると、お墓がいかに多くの部材から
成り立っているのかが分かります。
もちろん、
石はひとつひとつ、それなりの目方がある。
総重量にすれば相当なものです。
これらの廃材は、このあと処分場へ運び込み、
処分されます。
「閉じる」という言葉は簡単ですが、実際には、
そこまでやって初めて作業完了になります。
お墓を「閉じる」というのは、
こういう現実を一つずつ片づけて、
墓所を更地に戻していくことなのです。
昨日、一つのお墓がその役目を終えました。
ただ、最初に書いたように、
供養そのものが終わるわけではありません。
お骨を納める場所が変わっても、
故人との縁が切れるわけではないのです。
諸事情で、合葬墓にお骨を納める選択をされる
方も多くなってきました。
既存のお墓を閉じ、
そうした施設に納め直すことの
良し悪しを言いたいのではありません。
暮らしの近くに手を合わせる場所を移すことは、
供養を続けるための選択でもあるわけです。
「納めたから終わり」ということではない。
皆さんにも、どうかそこだけは、
取り違えてほしくないと思っています。
そうした意味で、私ははじめに
「墓じまいには覚悟がいる」。
そう書きました。
今日も、続きの解体作業に入ります。
周囲のお墓に迷惑をかけないよう、
気を付けて作業をしてきます。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
現地確認。お見積り・ご提案はすべて無料です。
(有)吉澤石材店 吉澤光宏
ご相談・お問合せは、お気軽にどうぞ。
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります)
メール お問い合わせフォーム


