「据えた石は動かさない」――安くできない理由
2026年3月4日(水)
こんにちは。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
お墓(石塔)のご相談を受けていると、
「もう少し費用を抑えられませんか」
と聞かれることがあります。
お墓を建てるのは、
ご家族にとって大きな節目です。
だからこそ、金額のことを含めて
慎重になるのは自然なことだと思います。
ただ、そのとき私は、正直にお伝えしています。
「申し訳ないのですが、
うちでは安くするためのやり方はできません」と。
理由は単純です。
石塔の金額は、大雑把に言えば
石そのものの原価と、
工事にかかる人件費(手間と時間)で
決まります。
同じ石種で、同じ量を使うなら、
石の値段は大きくは変わりません。
また、接着剤などの副資材も、
安いものを使えば費用は下がりますが、
後になって影響が出かねません。
うちでは必要なところには、
良い材料を、必要な量だけしっかり使います。
となると、安くするために削れるのは、
現場作業の手間と時間です。
人件費を下げる。
工期を短くして、
一日でどんどん仕上げていく。
それをやれば、確かに人件費は下がります。
価格だって下げられます。
でも、私はそれはできません。
お墓は、モルタルや接着剤を使って
据えていきます。
ここで大事なのは、
硬化を待つ時間をしっかりとることです。

据えたばかりのところへ、
次の石を載せて叩けば、下の石は動きます。
ほんのわずかでも動けば、
石は縁切れになります。
また、接着剤にも無理がかかります。
そして何より、
「石は据えたら動かさない」
これは据付の基本だと思っています。

だから私は、時間が残っていても、
「今日はここまで」と止める日があります。
次へ進むために、あえて待つ。
そのために、現場に通う日数が
増えることもあります。
ただ、その分の費用は、どうしてもかかります。
それでも「もっと安く」と言われるなら、
うちではお受けできません。
そうお伝えするしかありません。
お墓は、石屋が「売る」ものではなく、
ご家族が「建てる」ものです。
石屋は、その建墓の実務を担っているだけです。
お墓は、建てたその日がゴールではありません。
そこから何十年も、その家の大切な場所として
立ち続けるものです。
だから私は、据付の基本を疎かにはしません。
言葉で安心を売るのではなく、
仕事で安心を残す。
吉澤石材店はその姿勢だけは、
変えたくないと思っています。
では。
※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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