小規模区画でよく迷う「石塔と外柵、同じ石にすべき?」の話

2026年1月31日(土)


こんにちは。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

ここ数年、1㎡前後のコンパクトなお墓について
ご相談をいただくことが増えました。

川崎市営霊園の1㎡区画はもちろん、
寺院墓地の小さめ区画でも、
同じようなお悩みが出てきます。

その中でも、よく聞かれるのがこのご質問です。

「石塔と外柵の石は、
同じにそろえたほうがいいのでしょうか?」

ネットやカタログを見ると、
同じ石でまとめたお墓もあれば、
違う石を組み合わせたお墓もあります。

どちらもきれいに見えるから、余計に迷う。

とくに区画が小さいと、
「揃えないと変に見えないだろうか」
そんな不安を感じやすいようです。

そうした迷いや不安はあって当然ですね。
そのうえで、
ここで最初に、一つだけはっきり書きます。

石塔と外柵は、同じ石でなければいけない――
そんな決まりはありません。

ただし、実際に悩みの芯になっているのは、
「同じか、違うか」そのものではないことが
ほとんどです。

外柵と石塔の色はさまざまですが、全体として自然に収まっています。

昔は、小区画墓所が少なかった

今ほど小規模な区画が一般的でなかった頃、
石塔と外柵を同じ石、
たとえば黒御影石で統一しようとすると、
広い区画のすべてを黒御影石で施工することに
なります。

これは、どうしても割高になりがちでした。

一般に、石塔に使うような石材の方が
単価が高いため、その石を外柵まで使うと、
広さの分だけコストが大きく効いてきます。

そのため当時は、外柵は白御影石にしたり、
地域や時代によっては、大谷石や白河石などを
使ったりすることが多くありました。

その名残として、少し前に建てられたお墓ほど、
ベース部分(外柵)は白、
上(石塔)は黒・グレー・白など、
それぞれの思いで選ばれた石
という組み合わせが多いです。

外柵は白、石塔は濃色。以前から見られる、ごく自然な組み合わせです。

人の目は「周囲」を基準にする

ここで大事なのは、
人の目は「単体の正解」ではなく、
周囲を基準にしてものを見るということです。

まわりに自然に2トーンのお墓が並んでいる墓地
であれば、小規模区画であっても、
「石塔と外柵を揃えなければいけない」
と思う必要はありません。

「2トーン」と聞くと、
少し違和感があるように感じるかもしれません。

でも、実際には昔から、
ごく自然に収まってきた組み合わせです。

川崎市営霊園でも考え方は同じ

川崎市営霊園の1㎡区画でも、石の色や組み合わせはさまざまです。

たとえば川崎市営霊園の1㎡区画などでは、
周りのお墓も比較的コンパクトなため、
石の色や組み合わせが、
余計に気になるかもしれません。

ただ、考え方そのものは、
寺院墓地や民間霊園の小さな区画でも
変わりません。

大事になるのは、石の名前や産地よりも、

  • 区画の広さと形

  • 石塔と外柵のボリュームの関係

  • 色のコントラストが強く出すぎないか

  • 周囲のお墓との並びや見え方

こうした全体の納まりです。

そこが決まれば、
石を揃えるかどうかは最後の好みでしょう。

緑ヶ丘霊園の1㎡区画を見ても

実際に建っている緑ヶ丘霊園の1㎡区画を見ても、
色々な思いで、色々な石が使われています。

外柵が白で、石塔が黒やグレーのお墓もあれば、
同系色でまとめたお墓もある。

これだけは自信を持って言えますが、
どちらに転んでも、大きな違和感はありません。

結局のところ、
「全部同じ石にするかどうか」より、
そのお墓らしく、落ち着いて見えるかどうか。
そこが一番大切なのだと思います。

そのうえで最後は、
あなたがどう思うか次第です。

石の組み合わせの考え方は、2017年の記事に

石塔と外柵の石の組み合わせについて、
考え方や具体例は、2017年の記事に
一度まとめています。

【関連記事】石塔と外柵の石の組み合わせについて。(2017年記事)

このページでは、同じ説明は繰り返しません。
この記事が、いまの迷いをほどく材料になればと思います。

では。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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