川崎市多摩区の寺院墓地で新規墓所工事③|石の検品と補強金具の穴加工
- 2025年12月11日(水)
こんにちは。川崎市多摩区の石材店、吉澤石材店の吉澤です。
多摩区の寺院墓地での墓所工事が
進んでいます。いよいよ明日からは本格的に
据付工事に入ります。
およそ3メートル四方の敷地に、二世帯分のお墓を
建てる工事です。そのため部材の数も多く、
それに伴って作業工程も複雑になります。
石材の検品と穴あけ作業
昨日は朝から、石材の検品と補強金具用の穴あけ
作業を行いました。

多摩区の墓所工事。石の検品と補強金具の穴あけ作業
写真は作業場の様子です。敷地に並べられた石材
一つ一つを確認し、補強のための穴を開けていきます。
この段階での、一件あたりの穴あけ箇所は
40数箇所。二世帯分ですから、合計で80箇所以上
になります。
ただし、これはあくまで現時点での数字です。
据付後に基礎コンクリートに開ける穴や、
これから検品作業する納骨室周りの穴は、
まだ含まれていません。
根石、階段、仕切り…それぞれの部材を確実に
固定するため、接合部に金具を取り付けます。
石は重量がありますが、地震の揺れには重さ
だけでは対抗できません。
一つ一つの接合部を補強することで、
長く安全に使えるお墓になります。
穴あけ箇所が増えると、作業そのものに没頭
しがちですが、据付時に互いの金具が干渉しない
よう、位置関係をよく考えながら進めなければなりません。
現場での下準備
今日は本格作業の準備のため、朝から現場へ。
スムーズに据付作業に入るため、前もって準備を
整えておく必要があります。
現場でやることは三つ。
一つは、コンクリート基礎のレイタンス除去。
レイタンスというのは、コンクリート表面に
できる弱い層のことです。セメントの微粒子が
浮き上がって固まったもの。
脆いため、このまま石を据えて将来的に不具合
があってはいけません。
丁寧に削り取って、しっかりとした基礎面を出します。
二つ目は、墨出し作業です。

レーザーの大矩。緑のレーザー光線で正確に直角を出していく
基礎コンクリート上に、石を据える正確な位置を
墨で印していきます。
レーザーの大矩を使って、直角に気をつけながら
作業を進めます。
小さなお墓なら地墨に多少のずれがあっても
大きな狂いへはつながりにくい。
しかし3メートルを超える敷地になると、
手前側でのわずかな差が、3メートル向こう側では
かなりのずれになってしまいます。
約3メートル四方の敷地に、二世帯分の部材を
正確に配置するには、この作業もおろそかには
できません。
三つ目は、石材の搬入です。

基礎コンクリートの清掃を終え、石材を搬入。明日からの据付に備える
昨日検品と穴あけを行っておいた部材を、
現場へ荷下ろししました。
レイタンスの除去も墨出しも、作業そのものは
特別に時間がかかるわけではありません。
ただ、道具を準備したり、現場の状況を確認
したりしていると、いつの間にか時間は過ぎていきます。
明日の朝一番からこれらの作業をすると、実際に
石を据え始められるのは午後からになる。
冬の夕暮れは早いです。いくらも作業できずに
一日が終わってしまいます。
事前の準備が大事なんですね。
帰社後の作業
会社に戻ってからは、残っていた
納骨室周りの石材の下ごしらえを終わらせました。
納骨室も同様に検品と穴あけが必要です。
お骨を納める部分として、お墓の要となる部分。
丁寧に作業を進めます。
つまり、完成時の穴あけ箇所は、
さらに増えていくことになりますね。
「見えない部分」こそ、しっかりと
いつも書いているように、お墓の工事は、
完成してから見える部分はごく一部です。
何十箇所もの穴あけや、一つ一つの石材の検品、
基礎の清掃や正確な墨出しなど。
写真や説明だけでは伝わりにくいところですが、
こうした準備を一つ一つ積み重ねています。
これらの作業があって初めて、
確実な据付ができるのです。
さて。
明日からは石を据えていく作業に入ります。
準備は整っていますから、作業は順調に進んで
くれるでしょう。
レイタンスを除去した基礎コンクリート、
正確な地墨、そして補強穴が開けられた検品済みの石材。
すべてが揃いました。
年内の完成へ向け、丁寧に作業していこうと思います。
では。
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