川崎市営・緑ヶ丘霊園 1㎡墓所 ここ2年ほどの建墓例をご紹介してみます。

2024年10月9日(水)


ご無沙汰しております。川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

ずいぶんと長い間、ブログ更新をサボってしまいました。

もちろんこの間も、しっかりとしたお墓づくりを目指して作業をしておりました。

ここで令和4年の6月くらいから今年10月まで、川崎市営霊園(緑ヶ丘霊園・早野聖地公園)で工事させていただいたお墓をご紹介してみようと思います。

今日は緑ヶ丘霊園の1㎡墓所

2023年10月完成(石塔・墓誌:インド産緑系御影石/外柵:中国産白系御影石)

2024年2月完成(石塔・墓誌・外柵:カンボジア産ライトグレー系御影石)

2024年2月完成(石塔:福島県産芝山石/外柵:中国産白系御影石/墓誌:インド産黒系御影石)・低めの外柵(約36㎝)

2024年7月完成(石塔・墓誌:インド産緑系御影石/外柵:中国産白系御影石)

2024年7月完成(石塔・墓誌:インド産ダークグレー緑系御影石/外柵:中国産白系御影石)

2024年10月完成(石塔・墓誌・外柵:カンボジア産ライトグレー系御影石)

2024年10月完成(石塔・墓誌:インド産緑系御影石/外柵:中国産白系御影石)・塔婆立付き外柵

このお墓は霊園の規定で高さは2m以内に納めることになっています。

しかし1㎡墓所の場合、敷地が限られているのであまり高さを嵩上げしてしまうのは弊社ではお勧めしていません。強力な接着剤で施工したり、補強金具を入れたとしてもやっぱり不安定になってしまうからですね。

したがって弊社で建てさせていただいた1㎡墓所は今のところ、根石(基礎コンクリートに接している土台の石のこと)の高さが36㎝か45㎝のものばかりです。

この高さでも納められるお骨は大人用の骨壷で9個までは収蔵できます。最初からお骨がたくさんあるお宅でなければ、一杯になるまでにはずいぶんと時間がかかることでしょう。(一杯になっても粉骨加工することで収蔵数はぐんと増加します)

このあたりのことは4つ前の記事である『川崎市営緑ヶ丘霊園 一般墓所 1㎡の洋型石塔・外柵工事を行いました』に詳しく書いております。ご覧ください。

こうして施工写真をみると、みな洋型石塔ですね。周囲に建ち並ぶお墓も洋型が多いです。

もともと洋型が多くなってきたことにあわせ、周りに多く洋型が建つことでお墓を選ぶお施主様の目もそれに影響されるのかもしれません。もちろん地震や災害で倒壊したお墓の写真を目にすることも影響しているはずですね。

あ、それともう一つ。弊社では丘カロートと呼ぶ外柵上に据え付ける洋型石塔も、敷地サイズに合わせた大きさを提案しています。

大きな石塔は確かに存在感があって立派です。反面、大きさが増すごとに当然土台部分にかかる重量は増加します。もちろん大きさに決まりはないわけですが、やっぱり完成後の強度などを考えてしまうのですね。

上側(石塔)が大きくなることで何となく見た目のバランスも不安定な感じになるような気もしてしまいますので。

2023年2月完成(石塔・墓誌・外柵:インド産緑ダークグレー系御影石)・ 低めの外柵(約36㎝)

それともう一つ感じることがあります。塔婆立を備えるお墓の数が少ない事です。

浄土真宗以外の仏教ではほとんど塔婆を建てて亡くなった人を供養します。しかし、寺院墓地でないことや塔婆供養の経験・習慣がない人も増えてきているからかなと思います。

弊社で建てさせていただいたお墓でも塔婆立を付けたのは1件だけです。(ただし神道のお墓が2つ・浄土真宗のお墓が2つ・他宗教が2つ)

塔婆はただの板切れではありません。石屋の立場としても、塔婆建立の意味はきちんとお客様にも説明してその上で判断をしていただいています。

いずれにしましても、塔婆立を取り付ける場合は設計段階で組み入れていく必要があります。あと付けは非常に難しい(付いたとしても強度面なども心配)ので、よく考えて結論を出したほうがいいと思います。

今日はここまでにして、また次は別の広さの区画の建墓例をご紹介してみたいと思います。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。
お墓以外にも石鳥居や記念碑のお仕事も承っております

似顔絵(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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