東京稲城市の寺院墓地で、白御影石の石塔を建立しました

2019年4月1日(月)


川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

新たな元号も決まり、新年度がスタートしましたね。

『令和』―初めて目にしたこともあり、今はまだ多少しっくり来ていませんが、美しい響きのある元号に感じました。これから使っていくうちに馴染んでいくことでしょう。

この元号、基本的に石塔の建立年を刻む際にも欠かせません。石屋にとっても大切なものであることは間違いありません。

さて、残り少なくなった『平成』の銘を刻む石塔が、また一基建ちあがりました。今日はその引渡しと納骨の日。

先週末、既存の外柵上に据え付け作業を行っていました。

石種は中国湖南省産のAG213という白御影石。弊社では湖南小目石などとも呼んでいます。

中国産の石を使うことは以前よりずっと減りました。基本は国内産の石を使った石塔をたくさんご紹介していきたいです。

とはいえ、この石はなかなか素性の良い石。この10数年にわたり使ってきて、ある程度安心して使える石だと思っています。弊社でも時々石塔材として使っています。

石塔据え付けにあたり、既存外柵の盛り土部分は雑草が生えないよう、コンクリートを打設しました。また水アカを落として傷んだ目地をやり直したりも。

墓誌は今回建立せず、石塔棹石の右側面に戒名を刻んでいきます。そのため据付け用に穴加工された部分には、外柵材と同石種のふた石を取り付けてみました。

墓誌穴に水が溜まったりすることもなくなるし、水アカの付きも少なくなりますかね。

それと石塔正面の大文字と家紋彫刻部分には、白ラッカーを薄めて色を入れました。

今日の様子がこちらの写真。

弊社では白系御影石の場合、正面文字と家紋にはこのように薄めの白を入れるのを基本としています。(施主名や建立年月などは濃いめの白を入れます)

青空をバックに白系御影石の美しさが映えますね。良いお墓に仕上がったと思います。

今日は午後から天候が急変しました。崩れる前に納骨まで終えることができ、本当によかったです。

平成31年という例年よりも短い期間に建てられたこの石塔が、このお宅の心の拠り所として時代を超え、長く存在していくことを心より願います。

このたびは吉澤石材店にご用命をくださいまして、本当にありがとうございました。

※最後までご覧をいただきまして、ありがとうございます。

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(有)吉澤石材店 吉澤光宏

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