戒名彫刻の準備で世田谷区のお墓へ。施工後年数が経った墓誌・灯籠は要注意なことも。

2018年1月12日(金)


川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。

先日記事にしたお墓です。さっそくお施主様に連絡して、昨日雑木の抜根に挑んできました。

さほど大きくなさそうな木でも、根こそぎ抜こうとするとかなりの力が要ります。原始的かもしれませんが、二脚を持ち込んで荷締め(ガッチャ)を使ってみます。

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このお墓、スペースがあるので、まだそうした方法を採ることができるのが救いですね。様子を見ながら引っ張り上げ、石塔脇の雑木は抜根することができました。

しかし墓誌のすぐ後ろの雑木は、根が既に墓誌直下に伸びていました。無理をすれば墓誌ごと動かしてしまいそう。こんな時はノコギリで伐採に留めざるを得ません。

二脚を設置できない場所でも、ノコギリで伐採することになります。

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とりあえずは無事作業終了。スッキリとした状態で来週半ばのご納骨になります。これから先は、都度早いうちに対処することが大切ですね。

さて、本日はやはりお戒名彫刻の段取り。世田谷のお寺さんに「石ずり」に行ってきました。石ずりとは拓本とりのことですよ。こんな感じにとってきます。

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お戒名の追加彫刻をする際には、既に刻んである文字の拓本をとり、それに合わせて文字を書いていきます。この石ずり作業、ご納骨する墓所の事前確認も兼ねているので、欠かせない作業なのです。

と言うことで、久しぶりに行くこのお寺さん。どんなお墓かなと行ってみると…。

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昭和50年に弊社で建立したお墓。でも墓誌の目地が傷んで、前のめりになっていました。

これは危ないです。ガタガタとまでは言わないものの、触ると揺れます。うっかり手を掛ければ、転倒の恐れもあります。お墓参りの時などに倒れていなくて、本当に良かったです。

セメントも年数が経つと劣化してきます。きちんと作業されたお墓でも、部材にガタ付きが出たりいたりすることだって十分に考えられます。

塔婆立てや墓誌・灯篭などの接地面が小さ目な部材は、実は注意が必要な部分。身体を支えたり、体重をかけることは絶対に避けたほうがいいです。

この墓誌、今日明日くらいでいきなり倒れることもないでしょうが、何があるかわかりません。さっそく据え直しをしておきました。

これで何の問題もなくご納骨の日を迎えられますね。あ、その前に文字彫刻を忘れずに済ませねばなりませんが。


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