お墓の解体作業の開始。そしてお墓のみとり®とは。
2017年11月29日(水)
川崎市多摩区登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
早いもので明日で11月も終わり。この時期になると日々が駆け足で過ぎていくような気がします。さて、明日からは多摩区の寺院にてお墓の解体作業に入ります。
建立後おおよそ30年。弊社の施工ではありませんが、とても立派なお墓です。先日、抜魂のお経をあげていただき、既にお骨の取り出しを終えています。
石塔の材料は山梨県産の山崎石。〇〇山崎と称する石は多いですが、本家本元の石です。
解体処分するのがもったいないくらいなのですが、残念ながら、今年でお墓としての役割を終えることになってしまいました。
ある程度強引に行う部分もあろうと思いますが、ねぎらいの気持ちをもって作業をしていきたいです。
さて。話は変わりますが、お墓のみとり®というサービスがあります。
平たく言えば、時限措置付きのお墓じまい。つまり、お墓を守る最後の人が亡くなったあと(決められた年数後)に、お墓を更地にする作業を行うということです。
なんのこっちゃ、結局お墓を壊すんでしょう?と思う人もいるかもしれません。でも、お墓のみとりは、跡継ぎがなくてお墓を閉じざるを得ない人にとって、とても優しいサービスなんです。
私個人の経験上ではありますが、後嗣がいなくてお墓を解体せざるを得ない人は、決して少なくないわけですが・・・。
例えば、自分が元気なうちにお墓を解体し、家族のお骨を永代供養墓や合葬墓に移すとします。当然、亡くなった家族や先祖は、同じところに合葬されますね。
では、後年「あなた」が亡くなったときはどうでしょうか?
残念ながら、肝心の「あなた」のお骨は、家族の近くに葬られることはありません。いや、その可能性が高いと言ったほうが正確でしょうか。まあ、時期が違えば無理もないですよね。
こうした事って、実際に当事者になってみないと案外気づかないものです。
また、ずっと手を合わせてきたお墓を片付けることで、その時は安心しても、あとで支えが無くなったように感じる人もいるそうです。
でもお墓に関しては、今までは自分がしっかりしているうちに整理しておかなくてはいけないと思われてきました。断腸の思いでお墓じまいを選択した方もいることでしょう。
お墓のみとりには、そうした残念な部分を埋めてあげられる可能性があるのです。
特に承継者不在によるお墓じまいを考える「あなた」。最後はお墓を解体するのでも、その時期によって、意味合いがまるで変わることがあるのを知ってください。
死後事務委任契約などの手続きが必要となってきますが、お墓のみとりはお墓を真剣に考える方にこそ検討していただきたいサービスだと考えます。
そう。お墓はあっていいんです!
・お墓のみとり®に関しては7月にも記事を書いています。こちらもごらんください。
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