特に新形式のお墓はよく確認を。思ってもみなかったことがあるかもしれません。

先日、公営 稲城・府中メモリアルパークまで行ってきました。

こちらの墓地は稲城市にある、稲城市と府中市の公営霊園です。お墓の形式としては芝生墓地・普通墓地・合葬式墓地・樹林式墓地の四種類があります。

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「公営 稲城・府中メモリアルパーク 平成27年度墓地使用者の募集」のしおりより抜粋

今回はその樹林式墓地の墓誌に、氏名を刻む仕事です。

その墓誌はこんな雰囲気。写真自体は仕様開始前のものなので、まだ何も刻まれていません。実際には一番奥の墓誌に一列と少し、埋葬者(生前枠の人の名も刻まれていますが)の氏名が刻まれています。

樹林式墓地②

こちらにお名前を刻むのは二度目なので、だいぶ要領はつかめました。

 

さて、今日ブログで書いておきたいのはこれからです。

今回依頼をいただいたお客様は、この樹林式墓地に配偶者のお骨を埋蔵する時、家族で立会いを考えていたとのこと。

ところがこちらの霊園では、埋蔵時に遺族が立ち会うことはできない決まりになっています。月一回程度、墓参時間外に職員が埋蔵を行っているようです。

「墓地使用者募集」のしおりにも、そのあたりは明記されています。どうやらそれを見落とされていたようです。

遠方に住んでいるお子さんたちと、その時を一緒に迎えたかったと、とても残念そうにお話しされていました。

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「公営 稲城・府中メモリアルパーク 平成27年度墓地使用者の募集」のしおりより抜粋

参考までに、これはしおりの中に記してある樹林式墓地の注意事項。

樹林式墓地で、私が要確認と思ったところに赤線を引いてみました。しっかりと記してあるので、埋蔵時に立会いがかなわないことは仕方がありません。

ドライにに言ってしまえば、確認を怠ったということになるでしょう。

ただ、使用者の多くはそれなりにお歳を重ねた方も多いとはず。この霊園で言う『樹林式』や『合葬式』のお墓は、特に新しい形式のため、なじみもあまりないと思います。

きっと、すべてをしっかりと把握できる人ばかりではないことでしょう。

大切であるべきひと時に、家族が立ち会えない無念さ。お施主様の思いを考えると、とても忍びない気持ちになります。

このようなことを避けるためにも、何かもっとうまく告知出来ていれば…そんなことを思わずにいられませんでした。

 

ところで、こうした新形式のお墓については、この稲城・府中メモリアルパークばかりでなく、その墓地によって要注意な点や約束事がそれぞれ設けられているはずです。

特にお骨を合葬する形式の墓地の場合、あとでお骨を取り出す(改葬する)ことができないとか、合葬されるまでの年数とか、いろいろな制約がある場合が多いです。

ちなみにこちらは、稲城・府中メモリアルパーク合葬式墓地の注意事項です。

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「公営 稲城・府中メモリアルパーク 平成27年度墓地使用者の募集」のしおりより抜粋

特に配偶者が亡くなり、将来一緒にと2体枠の納骨壇(棚)を申し込んでいても、自分が亡くなるのが20年以上(あるいは更新して40年)先だった場合。

うっかりすると2人で納骨壇(棚)に一度も収まることなく合葬、なんていうことも考えられそうですね。

お墓を選ぶ際には、その墓地の雰囲気だけで選ぶと、想定していなかったことが起こるかもしれません。

承継者がいれば、まずはよく相談。その上で、注意事項等にしっかり目を通しておくことをお勧めします。

また、よろしくお願いします。


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