お墓の形を考えるとき、こんな考え方もある。
見積作成のため、お墓の図面を作成中です。
間口×奥行は約1.30m×約2.25mと、少し細長い敷地サイズになります。ちなみに石塔の形は縦洋型(位牌型とも)を想定。
スタンダードともいえる、柱を配してフラットなフロアを設けたタイプの外柵にするか…。あるいは前方は思い切って敷石で仕上げ、奥側で丘カロートと呼ばれる外柵にしようか…。
このくらいの間口サイズではどちらのスタイルでも形になるので、作図の時にけっこう迷ったりすることがあります。
実際に工事をするとして、どちらのタイプの方が費用がかかるものでしょうか。
石材の使用量としては右側の形の方が多くなります。逆に部材数が多くなる左側の形が、据付けにかかる作業手間は少しかかります。さあ、どちらでしょう。
お墓にかかる費用としては単純に石材の多い少ないのほかにも、そこで一定の人数でどれくらいの時間(日数)作業をするのか。こんなことも反映されてくるものです。
だから全く同じ形のお墓でも、すべて人力で長い距離を運ばねばならない場合と、トラック横付けで作業できる場合では自ずからお墓工事の金額は変わってくるというわけです。
まあ、そうはいってもこのくらいのお墓では左側の外柵の方が金額的に低くなるだろうと思いますが。
ただ外柵や墓石といったお墓の形は、単純に両方を並べ図面上だけで比較をしていてもわからない部分があったりします。
それはズバリ、周囲のお墓の様子。つまり周りにはどんな形のお墓が並んでいるのか、ということです。
それ単体で考えればまったくおかしくなくとも、並んで出来上がると…。そんな気はないのに、人は無意識に周囲と比較してしまうことがあります。
左側のお墓は敷地前方がほぼ空間になります。
だからどうしたということではありませんが、もし周囲に右側と同じスタイルのお墓ばかり建っていたとしたら、少し気になってしまう人と、全く気にならないという人とに分かれるかもしれませんね。
念のために言っておきますが、どちらが良いとか悪いとかいう話ではありません。
ただお墓(墓石・外柵)の形を考えていくときには、こうしたことも頭の片隅に置いておいても損ではないと思います。ご参考まで。
また、よろしくお願いします。
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(有)吉澤石材店 吉澤光宏
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