世田谷区の共同墓地 ちょっと遅れがちなお墓の解体工事、3日目
川崎市の吉澤石材店です。自社施工のお墓の解体、3日目の作業に取り組んできました。
今日が予定した日程の最終日です。
ところが昨日の夕方の状態はこちら。均石と納骨室は外れたものの、根石は手つかずの状態です。昨夕この写真を確認して、こりゃ今日は終わらないかな、と。
でも解体工事の場合、こうしたこともしばしばあったりします。壊し始めてみなければわからないことがたくさんあるからです。
またここの現場の場合、周囲をぐるっとお墓に囲まれています。前の通路も微妙な傾斜があり、石が動いても取外しには難儀しがちです。しかも解体に重機やクレーンは使えないのでなおさらですね。
ということで、決意も新たに作業にかかったものの…1時間経過した様子がこれ。
基礎の鉄筋コンクリートが壊れない…。
前の石も簡単には外れません。手前の通路にもぐってしまっているためです。しかもすべての部材がご丁寧にカスガイ補強まで。
明日は本降り予報で予定も詰まる。どうしよう!
と、このままでは埒があかないので油圧のブレーカーを借りてきて作業しました。住宅街で音が出てしまうのが気になり控えていましたが、作業日数が増える事による近隣への迷惑も気になりますし。
解体の場合、どこか1箇所を突き崩せれば、そこが突破口となって一気に作業も進んだりするものです。その突き崩しのためにも、やっぱり道具ですよね。油圧の道具はパワーが違います。
午後からの作業はめちゃくちゃ進みました。そして夕方。
遅れを取り戻し、無事に整地まで完了しました。
考えてみれば朝にはけっこうな雨。シートを張る前にも降られて濡れネズミになりましたが、全体としては予報よりも良い天候に助けられました。明日の本格的な雨の前に、すべて終えられて一安心です。
このくらいの敷地でも、取り外した石材は3トントラック3台分。結構な量になりました。
壊れないように願って建てたお墓を解体する。石屋としては寂しい部分はありますが、周囲のお墓を傷めることなく作業ができたことは嬉しいものです。
それにしても、やっぱり自分のところの工事は解体するのがちょっと嫌ですね。
その理由は解体に難儀することが多いから。
けっこう古いお墓でも、基礎には鉄筋が入っているし、合口(部材の合わせ目)もモルタルの付きが良いように手を加えてあるし、カスガイで連結も。
つまりは手間がかかるように出来ているんです。自分のところのお墓は。(これらは丁寧な施工をする石材店では当たり前のことです!)
手前味噌のようになってしまいましたがお許しを。
また、よろしくお願いします。
ご相談・お問合せはこちらまで。
(有)吉澤石材店 吉澤光宏
電話 044-911-2552 (携帯転送なので外出先でもつながります。お気軽にどうぞ。)